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地方を窓から投げ捨てろ!

ふぅむ、再販制ねぇ…。

再販制度完全 に取っ払われて、自由価格が実現したところで実際には価格競争に突入するとは思えません。また今のトーハン、日販のやっている送りつけ流通がなくなるとは思えません。今の書店に商品を吟味して注文し売場を作るという能力はありませんし、出版社も営業能力・市場開発能力がありません。マーチャンダイジングもマーケティングも無い業界にいきなり自由流通、自由価格を持ち込んだところでうまくいかないのです。

「新・戦々恐々」 ’02/07/19 “再販制度” より

いまやまったく本を読まなくなってしまった僕がいうことでもないかもしれませんが、そんな業界はつぶれちゃったほうがいいんじゃないですか。再販制がなくなると地方の人々が情報に接する機会を奪われるとよくいわれますけど、ほっとけばいいと思いますよ。地方の書店なんて取次のランク付けではどうせカス本のみの配本という位置付けなのだろうから、制度がどうあれ駅前のいわゆる「金太郎飴書店」をさらに矮小化した書店しか成り立ち得ないし、かといって例えば「ヴィレッジ・ヴァンガード」みたいな書店を開いたとしても一瞬にして閉店の憂き目に遭うでしょう。人口がある程度ないと趣味の多様性なんてものは生まれないわけですから。

本が売れないというと続いて「活字離れ」という言葉をつい口にしてしまうことはよくあるわけですが、そんなことはもう何十年もまえからいわれていることで、例えば金井美恵子は 1970 年にこう書いています。

マンガ・ブームによって若者が活字から遠ざかってしまった、などという心配は無用のものであり別にどうのこうのいってもはじまらないことです。

それでもやはり本が細々とでも読まれつづけているのは、なぜなのでしょうか。再販制のおかげで、それがなかったとしたら早々に崩壊していたジャンルがいまだに命脈を保っているということなのか。

…なんか考えれば考えるほどバカバカしいお話であるような気がしますね。といわけで、以下略。面倒臭くなっちゃった。

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