日記はScrapboxに移動しました。

茫洋、もとい、鷹揚な生き様

今日は給料日だったんですが、その額のあまりの少なさにあらためて激しいめまいを覚えました。京極夏彦の『姑獲鳥の夏』を初めて読んだときは「そこにあるものが見えない」なんて読者なめんのもいいかげんにせぇよ、と思ったものですが、やっとわかりました。この現実を見据えることは恐怖…。その気持ちがあまりにも強すぎて、見えないことになっていたのでした。「まぁ、そこにあるものが見えないなんてこともあり得るのね」と、榎木津のように鷹揚に構える生き様こそが、いまの僕には必要なのではないか。

貧民は貧民らしく刹那的な快楽におぼれて宵越しの銭を絶えて見ることのない清々しい生き様を甘受せねばならんだろうというわけで、Booker LittleBOOKER LITTLE” を購入 & 聴き狂い。ひとの影響を簡単に受けてしまう尻軽さというかポリシーのなさを恥じるどころかそれを自分の長所であるとすら考えている身としては、今回の影響圏(… にもなんら躊躇することなく飛び込んでいったのでしたが、もう本当に感謝々々ですよ。みなさんほんとにありがとう。すべてのパートが一寸もはずれることなくかっこいい。

僕は確かに貧民窟の住人ですが、貧乏でも心豊かに生きていくのだ! 画面をまっかっかにしてまで DVD を売ろうなんて貧乏くさい連中とは違うのだ! 子供を食い物にしたりはしない。貧乏でも貧乏くさいのはいやなのだ! 収納評論家が憎い。住宅ローンを 20 代のうちに完済してしまうやつが憎い。ドラえもん展が憎い。なかでも奈良美智がとりわけ憎い。ラーメン屋の店先に開店前から並んでいる連中が憎い。靴だけ流行のものを身につけてるやつが憎い。ロックばかりかける DJ が憎い。メルセデスの C クラス・リミテッドを得意げに乗り回しているやつが憎い(これは僻み入り)。

給料日は鬱の日。将来を いまさら 考え直す日。自分探しへの門出の日。…つか、ショックで脳組織が一部壊れた模様。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *