日記はScrapboxに移動しました。

見えても来ない

久しぶりにすこし読み返してみた本。骨董をめぐって。

小林は未だ「眼が見える」というところまで来ていない頃だったので、「感じが来る」あたりで独りわくわくしているのが、自分でも歯がゆいらしくて、同じような質問を受けて何十編話し合ったかしれない。

(中略)

「感じが来る」ところから、改めて「見えて来る」迄の間が、先生にとっても生徒にしても一番骨が折れて大汗だった。

青山二郎・著『眼の引越』中公文庫、p.61 より

青山二郎小林秀雄の交際。正直、こういう人付き合いのありかたに憧れたりもするのです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *