MonthDecember 2002

ダダダダーッと感想

さて、購入した物品 の消費に忙しいわけですが、ほんとにすばらしいものばかり過ぎてお腹いっぱいにすらなってしまっているという、飽食日本状態。あははー、幸せだなぁ。なんか、急がないと 2002 年が終わってしまいそうなので、駆け足で。

Jim O’rourke , David Grubbs の Guster Del Sol コンビは、それぞれの最近のソロ作品はわりと聴いてはいたものの、Jim O’rourke のリイシュー盤は聴く機会がなくて今回初めて聴きました。David Grubbs は “Act Five , Scene One” なんて作品があるなんて知りませんでした。いずれもこれから何度も何度も繰り返し聴くことになるだろう、愛聴必至盤。Avanassiev のリスト、絶品。グールドのバッハについては、いまさらいうまでもないね。半野喜弘の仕事は、CONBO PIANO や中谷美紀(アルバム「私生活」)のアレンジャーとしてしか聴いたことがなかったのですが、やっぱり評判通りものすごい。かっこよくて、気持ちいい。音色が美し過ぎ! 基本的なものを聴いていないことに負い目感じまくりなのをどうにかしたいなぁと思って購入した Terry Riley , XENAKIS はいまや「古典」であるらしいけど、そんなのどうだっていいじゃんというアクチュアルぶりがヤバい。alva noto や、その他のヨーロッパ系の人脈を来年は漁っていきたいなぁ。「音響系」とかそういうタームのことはどうでもいい。ひたすら気持ちのいい音。”Candy” を観て、あらためて藤本綾は本当にすばらしいと思う年の瀬。暴力温泉芸者は、結局はひとに借りたものしか聴いてなかったので、今回が初購入。ぶわっはっはー、てな感じでかっこいい! Boards of Canada はもしかしたらいまよりもいいかも。また DJ やりたいなぁ。本はまだほとんど読んでないけど、帰路の船中にて読了した蓮実重彦の『「知」的放蕩論序説』は、なんかだらだらしていた感じの精神に渇を入れられた気もしたけど、ただ羅列しまくるだけのこんな感想を書いてるようじゃ、ダメですね。蓮実節健在の一節を引用。教科書問題に触れて、「新しい歴史教科書を作る会」メンバーの顔が暗いと述べた後の発言。

成人は誰もが自分の顔の責任を取らねばならないはずなのに、それを取ろうとしていない。その責任放棄は、倫理の問題である。

「知」的放蕩論序説』 p.43 より

またその数ページ後、学部生が「本気で哲学をやるつもりだ」などと恥ずかしげもなくいうのを非難しての発言。

「哲学やるといったって、君、そんな顔してないじゃないか」と、その一言でおわりそうなもの

「知」的放蕩論序説』 p.54 より

週刊読書人」の連載を読んでたときもこの箇所で爆笑した憶えがあるが、今回もやっぱり笑った(もちろん、自分の顔を棚に上げて)。「フローベール論」「ジョン・フォード論」の完成が楽しみだなぁ。その他「フィクション論」執筆の予定もあるとのこと。『続 クラブ・シャングリラの予言』を読むと元気が出るんだけど、こんな田舎に住んでちゃどうしようもないですよ…。ちなみに僕が「とんでもなく素晴らしくて表現のしようがないもの」について「極致ね」という形容を多用するのは、立川直樹のパクり。てゆか、このサイト antipop の由来は Anti Pop Consotium にあるのですが(ほんとの話)、実はまだ聴いたことがなかったのです…。で、さっそく聴いてみた結果は…めっちゃかっこいい! Hip Hop それ自体を嫌いだということはもちろんなくて(あのリズムは好き)、それらをとりまくカルチャーを嫌っているのですが(特に日本におけるそれ)、APC のかっこよさっていったらないね。Hip Hop 云々なんてな文脈はどうでもいい。つか、解散したの?

というわけで、来年一発目は Throbbing Gristle か「美少女日記」か、という感じで年越しになっちゃうのかなー。

Cool な年の瀬

28 日のお買い物。書き忘れ。

商品名 実演者 媒体 価格 販売元
SUBCONSCIOUS-LEE Lee Conitz CD 1,942 円 Victor
smart girls 05 雑誌 857 円 宝島社

リー・コニッツが、レニー・トリスターノらとともにレコーディングした “SUBCONSCIOUS-LEE” を聴きながら、来年もまた僕の中でクール・ジャズのブームは続くのでしょう。

“smart girls” 今号の巻頭は藤本綾。She’s so cool!!! 他は、用無し。

あと、Amazon から Linux 用の ATOK X が届いたのですが、インストールして設定してみたものの、X が異様に重くなり、挙げ句の果てには止まったりして、マズい感じ。馬鹿なことをやったせいでそうなってるんだろうけど、まぁ、ぼちぼち直していこう。

クリスマス・プレゼント、その後

伯爵タイムズ12/29 日の記事 にて 意味はわからないながらも、うちのサイトが取り上げないわけがない ということで 12/24 の日記 のクリスマス・プレゼントを取りあげていただいてます。いや、あの…「意味わかんねぇよ」とつっこまれたら「モーニング娘。はその無軌道ぶりの素晴らしさにおいて NEU! 的だし、藤本美貴のあまりの屈託の無さはかえってなにかどろどろした怨念を感じさせもする New Glass におけるアイラーのようで、松浦亜弥がミュージック・シーンにもたらした革新は No New York に勝るとも劣らないものなのだ。これは批評だ!」と返そうと思ってたのですが、クリスマス・イヴということで単に混乱していただけでした…。

あ、実際もらったのは中身の CD ではなく、あの箱の方です…。他にもミニモニ。等もいただきました。なにをいれよっかなー。

strictサイト+α巡回アンテナ

うちを補足してくださっているアンテナさん。それぞれのサイトを 勝手にランク付け しているとのことで、antipop は ランク B であるとのこと(ランク分けは上から S・A・B・C)。うー、精進します…。

生死に関わる

わざわざ船に乗ってまでお出掛けするも、買い物しかしないという偉業を達成。書店と CD 屋の他はどこにも行きませんでした。食事をするところを少し探したぐらい。

商品名 実演者 媒体 価格 販売元 備考
「知」的放蕩論序説 蓮実重彦 書籍 1,600 円 河出書房新社
続 シャングリラの予言 立川直樹・森永博志 書籍 1,900 円 東京書籍
リリー & ナンシーの小さなスナック リリー・フランキー & ナンシー関 書籍 1,429 円 文藝春秋
ボディ・アーティスト Don DeLillo 書籍 1,700 円 新潮社 上岡伸雄・訳
セクスペリエンス 森巣博 書籍 1,800 円 集英社
金花黒薔薇草子 金子光晴 書籍 657 円 小学館 小学館文庫
CODE Lawrence Lessig 書籍 2,800 円 翔泳社 山形浩生・訳
コモンズ Lawrence Lessig 書籍 2,800 円 翔泳社 山形浩生・訳
Web の創世 Tim Berners-Lee 書籍 2,400 円 毎日コミュニケーションズ 高橋徹・監訳
Access VBA プログラミング 逆引き大全 元木洋子 書籍 2,400 円 秀和システム
Access VBA 応用プログラミング 谷尻かおり 書籍 2,880 円 技術評論社
季刊・ジャズ批評 No.98 雑誌 1,752 円 ジャズ批評社 特集:オーネット・コールマン
FADER vol.7 雑誌 952 円 HEADZ
美少女日記 I 松浦亜弥 DVD 3,800 円 zetima
美少女日記 II 松浦亜弥 DVD 3,800 円 zetima
Candy 藤本綾 DVD 3,800 円 ポニーキャニオン
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 Valery Afanassiev CD 2,900 円 DENON
バッハ:インヴェンションとシンフォニア Glenn Gould CD 2,524 円 SONY CLASSICAL
PERSEPOLIS Iannis XENAKIS CD 2,290 円 FractalOX
IN C Terry Riley CD 1,190 円 Rewind
A Rainbow In Curved Air Terry Riley CD 1,190 円 Rewind
TG1 Throbbing Gristle CD 3,500 円 Alfa 4 枚組、中古盤
OTIS 暴力温泉芸者 CD 1,200 円 東芝 EMI 中古盤
Nation Of Rhythm Slaves 暴力温泉芸者 CD 1,600 円 東芝 EMI 中古盤
Platform 半野喜弘 CD 2,500 円 cirque
transform alva noto CD 2,290 円 mille plateaux
HI SCORES Boards of Canada CD 1,600 円 skam
CAMOFLEUR Gaster Del Sol CD 2,500 円 P-VINE
ACT FIVE , SCENE ONE David Grubbs CD 2,300 円 P-VINE
TAMPER Jim O’rourke CD 2,300 円 P-VINE
HAPPY DAYS Jim O’rourke CD 2,300 円 P-VINE
Eureka Jim O’rourke CD 2,300 円 P-VINE
Halfway To A Threeway Jim O’rourke CD 1,600 円 P-VINE
shopping carts crashing ANTI POP CONSOTIUM CD 2,190 円 NIPPON CROWN
ARRHYTHMIA ANTI POP CONSOTIUM CD 2,381 円 WARP

いっぱい買い物しようと思ったけど、持ち帰るときの苦労ばかりをついつい考えてしまい、かなり押さえ気味・消化不良の結果に終わりました(特に、本を買うことができなかった)。やっぱ、なにごとにも体力が必要ですねぇ…。宅急便で送りゃ楽なんだけど、1 – 2 日ほどのタイム・ラグを我慢することができないので、紙袋を大量に抱えてうろうろすることになってしまいました。

あー、久しぶりにわりとまともな書棚をぐるーっと見て回って、少しばかり気力が回復しました。Web 上の情報だけでは足りないものがたくさんあるし、なによりも遅すぎる。大きな書店に行って本棚をジグザグに歩けばそれでだいたいのことはわかるのに、Web だけで情報を仕入れようとしたらとんでもない労力が必要だ。てゆか、「クラブ・シャングリラ」が復活してたなんて知らなかったよ! 書店に「エスクァイア」すら置かれてないという信じ難い文化的貧困に苦しめられ果ててているので…。いや、僕がいいたいのは「「エスクァイア」も読まないやつは DQN 」ということではなくて(僕も読まないし)、それがよいものであれ悪いものであれその程度はあたりまえのものとして置いといて欲しいということなのです。ましてや『続 シャングリラの予言』を読めるか読めないかってのは生死に関わる重大なことなのであって、あやうく貧困に殺されるところでした。

なんのための旅行

今日やったこと。

  • 書店と CD 屋をひたすらはしご
  • 宿にてひたすら鑑賞
  • 以上…

どこにいってもやることは同じですね。しかしなー、まだ 10 時前だから遊びに行きたいけど、ひとり遊びできそうなところを知らないんだよなぁ。考えてみりゃ、書店と CD 屋のある場所以外、どこも知らない。どこか音楽の流れるところはないものか。

ちょっと探しに行ってこよう…と思ったけど、客引きの兄ちゃんたちがウザいんだよなぁ。でもまぁ、暇だし、もうすこし散歩してこよう。

てゆか、なんか激しく文字化けしてる…。しかし、いまは対処できない…。ガクブル?

冬の逃避行

…というわけで旅路の途中なわけで、いまは船の中、つか、やっぱり AirH” は使えないのね…うーん、まあしかたないとはいえネットにつながってないとどうも落ち着かない…。気を紛らわせるために、環境が整いしだい日記をアップできるよう、こうして文章をだらだらと書いているわけなのですが、そんなことは実はどうでもよくて、実際は単に暇をつぶしているだけなのです。

VAIO U と文庫本を一冊(村上龍の『音楽の海岸』)とだけリュックにつめて、衣類等は現地調達の予定。あちこち行きたいなあとは思ったけれども飛行機代がもったいない(というか、そんな金はない)ので、降り立った先でお買い物して終わるんだろうなぁ。

てゆか、死にかけ人形の体になった結果、お金が少しばかり手元に残ったものの、ここには買うべきものというか買うことのできるものがないのですよ。欲しいものはいくらでもあるし、少しは金もあるのに、そのものを売る店がない。確かに、Web 上でなんでも買えるのだからそんなに困りはしないのだけど、やっぱりものを実際に見て、選んで、呻吟して、買って、金がなくなるまで買って、買いまくって、腕全体がしびれて感覚がなくなるほど重い荷物をヒーヒーいいながら家に持ち帰る、そういう物質的な感触がないと心が満たされない。

しかしながら、思いつくのが遅かったせいですでに金はほとんど残ってはおらず、満足な買い物など到底できそうにもないのだが…。正月に家族で海外旅行にでかける日本人がずいぶん多いと聞く。彼らはどうやってそんな大金を稼ぎ出したのだろう…。それを知ったところで、そういうひとたちはなにか特殊な技能によって高給を得ているのであろうから、僕のような無能には真似しようもないのだろうけど…。貧乏は本当につらいことだけど、馬鹿に生まれたからにはしかたがない…。この世の中は、所詮、弱肉強食の氷の世界だ…。

ところで、出かける寸前に友人が「遊ぼー」とやってきてきたので「や、旅に出るんで」とこたえたら、まず最初にでてきた言葉は「風俗か?」でした。そうなんですよ、風俗すら存在し得ない、糞のようなど田舎に住んでるんですよ。こんなところは本当にうんざりだ。このまま世間からフェード・アウトしてしまいたい…切実にそう思う…。

や、風俗には行かないですが。お金がもったいないので。

Antipop Curiosity

おとといぐらいの話ですが、antipop:antenna のスタイルを変更し、ここのシートをそのまんまあてるようにしました(若干の補正はしてあるけど)。結果、わりと地続きな感じの見映えになりましたが、そんなことをするぐらいなら自前でアンテナを立てりゃいいのでは? と思いつつ、無駄なトラフィックを増やすのもどうかと思ったり。

まあ実際のところは、自前でアンテナを作るのは無理、というヘタレな理由なんですけど…。

ストレスと CD 購入頻度との相関関係

商品名 実演者 媒体 価格 販売元
Portrait of Bill Evans V.A. CD 2,400 円 Victor
THE RETURN OF FENNO’BERG FennO’berg CD 2,300 円 P-VINE

Bill Evans のトリビュート盤なんてなあ、と思いつつ購入した “Portrait of Bill Evans” ですが、これはよかったなあ。トリビュート! なんつって変に感傷的になるのではなく、皆がそれぞれのスタイルで好き勝手にやっている感じ。

“THE RETURN OF FENNO’BERG” は、Christian Fennesz , Jim O’rourke , Peter Rehberg(a.k.a. Pita) なんていう、その筋的にむちゃすぎる構成によるユニットの新作。僕はもう、こういう音にしか感じないのです。気持ちいい。

なんか、今月だけで CD を(シングル合わせて)25 枚も買ってるなあ。それでもまだ癒されないよう。

© 2020 栗林健太郎

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