Museum of Plate の “The Neutral Plate” を聴きました。塚本サイコというピアニストのソロ・プロジェクトなのですが、パーカッションあり、エレクトロニカ風アレンジありで、いい感じにたゆたうピアノのフレーズにうっとりしていたら、いつの間にか唐突な盛り上がりに飲み込まれてしまい、あっちへ持っていかれているといった塩梅。わりと、危険。bounce.com のインタビューともすれば〈癒し系〉なんて安っぽい言葉で括られてしまいそうなきらいもある なんていわれて以下のように答えるあたり、ただものではないなぁと思いました。

心の旅ですね、たぶん(笑)。やっぱりリスナーがそれぞれ想像を膨らませてもらえるような、ある種の幅みたいなものは残しておきたくて。投げて返してもらうっていう感じで考えるならば、癒し系っていう風に思われても全然構わないですよ。

これぐらいの余裕が大切なんだなぁ。「音楽に癒しを求めてどうするのか? 感情をこれ以上ないほどガッツンガッツン刺激する、癒しなんていう貧乏人の現実逃避などからはほど遠い、あるいは不快ですらある音楽こそが優れた音楽なのだ!」なんて声高に叫ぶ僕のような貧民は、この言を以て銘とすべしですね。

どうでもいいことですが、 Museum of Plate の Discography ページ のタイトルが Port of Notes Discography になってるのがアレな感じ。ともあれ、いい作品だと思いました。わりとヘヴィーなローテーションで聴き込むと思います。