『北』へ行くやつはいつものたれ死にだ とかつて椹木野衣は書いた(『シミュレーショニズム』河出文庫、p.160)。グレン・グールド間章…。対して、あらかじめ死んでいるハウス・ミュージックは「南へ」とどこまでも逃走しつづける、と。

その伝でいけば、いまやどこもかしこも「南」だらけだ。もはやどこへも逃げる場所などないのだ。それこそが、「希望の原理」なのではないか。