- en-taxi No.02 SUMMER 2003
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- 責任編集:柳美里/福田和也/坪内祐三/リリー・フランキー
- 雑誌
- ISBN:4594603327
- 03/06/27
- 500 円
- 扶桑社
- レコード・コレクターズ 2003 vol.22, No.7 レッド・ツェッペリン特集号
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- 雑誌
- 雑誌:19637-7
- 03/07/01
- 571 円
- ミュージック・マガジン
- 燃えろ! マナー部 vol.1
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- あやみき
- DVD
- EPBE-5079
- 03/07/2
- 3,000 円
- zetima
- 燃えろ! マナー部 vol.2
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- あやみき
- DVD
- EPBE-5080
- 03/07/2
- 3,000 円
- zetima
en-taxi の第 2 号は巻頭に大竹伸朗特集。大竹伸朗はなぁ、雑誌とかでコラージュをちょっと見たことがあるぐらいなのであんまりわかんないや。それよりもむしろ、舞城王太郎の短編「 W 」は傑作。いかにも青春的な自意識ものは数あれど、ここまで事細かに描いた小説はなかなかないのではないか。てゆか、2 ちゃん小説ですよ(やや嘘。とゆことは、完全な嘘ではない)! その他、アメリカのいわゆる ネオコン ってひとたちについての特集が面白かった。
先ず、最初に「ネオコンはコンではない」という単純明快な命題を提示しよう。新保守主義は保守ではないのだ。保守主義というのは、アメリカでは WASP のイデオロギーである。つまり、White, Anglo-Saxon, Protestant が母体だということだ。これはカトリックとユダヤを排除する。反してネオコンは、ニューヨーク市のユダヤ系アメリカ人のインテリの間に起きてきた運動である。
ネオコンを一語で定義しろといわれたら、私はユダヤだというだろう。つまりニューヨークとかインテリとかいうことよりも、イスラエルという国家の存亡に大きく関わり合った運動なのである。こういうとシオニズムかと聞かれるだろうが、私の答えは否である。ネオコンはいまやアメリカ保守主義の牙城に食い入っているのであり、いうなれば米・イ関係を定義するような母体になりつつあるといえる。
これはネオコンの力なのである。彼らは米国政府を雨後かすまでに発展したのだ。これはシオニズムにはできない。ネオコンのユダヤ人は、ある意味でアメリカ人よりもアメリカンなのである。そうすることでのみ米国の外交を動かすことができるようになった。
[ 片岡鉄哉「ネオコンは保守ではない」(en-taxi No.02 SUMMER 2003, p.79 – 80) より]
事の真偽はよくわからないものの、そのあたり少し調べてみよう。つか、ナチス・ドイツを逃れてアメリカに亡命したユダヤ・エリートの系譜とのつながりとか、どうなっているのだろうか。あと、ネオコンの概要について知るのに役に立つかどうかはわからないけど、「アメリカで台頭、ネオコンって? @All About Japan」なる記事が面白かった。記事の内容が、というよりもむしろ、イラストが…アレ過ぎ。