文庫化されていたのを見たので、買って読んでみた。仏教ってそもそもなんだろうね、という話と、哲学・社会的な話題とからめた話とが語られていて、読みやすい。しかし、宮崎さんはよくあれこれ知ってるなあとひたすら感嘆。
なんか後半は乗れなくてさらさらながしちゃったのだが、原理的には進化論ぽい世界と、世間的には合理的なプラグマティズムという、自分の二代関心事が融合しているように思えるところが、自分が仏教に興味を惹かれるところなのだろうとあらためて思う。

知的唯仏論: マンガから知の最前線まで-ブッダの思想を現代に問う (新潮文庫)
- 作者: 宮崎哲弥,呉智英
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: 文庫
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- まえがき
- 第1部 仏教をめぐる、やや通俗的な入り口
- 1 仏教とは
- 2 宗教を描く
- 3 輪廻の解釈学とオカルト批判
- 4 宗教家のちから
- 5 ブッダと日本仏教
- 第2部 宗教と「この私」
- 1 仏教学と体験性
- 2 神秘体験と救済
- 3 実存を問う病
- 4 愛と渇愛
- 5 現代人の四苦
- 第3部 仏教徒社会
- 善悪の彼岸
- あとがき
宮崎哲弥・呉智英『知的唯仏論』。
— あんちぽちゃん (@kentaro) December 29, 2015