書店でたまたま見かけてぱっと買ってみた本だったのだけど、とても素晴らしかった。台湾における言語使用の実際に興味があって、第4話 多言語社会 – antipop.fm (あんちぽえふえむ)でも話していたりするのだけど、著者の家族の中でのそれは、もちろん文章が上手というのもあるにしても、葛藤がありつつもとても温かくて、心動かされた。

- 作者: 温又柔
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2015/12/22
- メディア: 単行本
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- Ⅰ
- 私のニホン語事始め
- なつかしさよ、こんにちは
- ピンイン様の逆襲
- 眠る中国語
- ママ語の正体
- 南方訛り
- Ⅱ
- ペーパーガイジン
- 「投票」したい
- 台湾総統選挙を控えて
- 台湾総統選挙の日
- わたしの国々
- Ⅲ
- 母「國」語の憂鬱
- 幻の原稿
- 龍の年
- 祖母語、母語、娘語
- 永住権を取得した日
- Ⅳ
- イマジナジア――馬祖への旅(1)
- 台湾海峡の彼方へ――馬祖への旅(2)
- 「国語」を抱きしめて――馬祖への旅(3)
- Ⅴ
- 失われた母国語を求めて
- 終わりの始まり
- あとがき
温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』を読む。
— あんちぽちゃん (@kentaro) December 29, 2015