「リスクマネジメント」という観点からビジネス書の古典を読みなおす、みたいな感じだったので、どういう新しい見方が示されるのだろうと期待して読んだら、各章の最後に「このように○○はリスクにどう対処するかという話なのであった」と述べられて終わるってな、かなりの肩透かし本。
しかし、それぞれの本のまとめは的確で、単にまとめ本だと思って読めば役に立つ。本書を読んで、バーニーの『企業戦略論』をちゃんと読もうと思えたので、読んでよかったといえるかもしれない。

- 作者: 植村修一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: 新書
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- はじめに
- 第1部 経営戦略編
- 第1章 戦略なき経営がもたらすリスク
- 第2章 「強み」を活かしてリスクを抑える
- 第3章 イノベーションがもたらすリスク
- 第4章 不確実性下の意思決定
- 第5章 マネジメントが意味するもの
- 第2部 リスク管理編
- 第6章 人や企業はなぜ失敗するのか
- 第7章 「沈まぬ帝国」はあり得るか
- 終章 「リスク時代」の経営とは
- あとがき
- 参考文献