2018年6月に読んだ本

今月は15冊.本を読む時間をあまり取れなかった.

★5本

★5をつけたのは,『狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ』のみだが,この本はヤバい.刊行当初から読もうと思いつつ放っておいていたのだが,先月『混血列島論 ポスト民俗学の試み』を読んだことで,その中でも紹介されている島尾ミホへの興味が再燃して読んだのだった.本人や息子の島尾伸三さんへの聞き取りや膨大な資料の博捜に基づき,かつ,現代的なバランスのある解釈(奥野健男や吉本隆明的な幻想がないという意味で)により,島尾ミホの新たな姿を描けているように思えた.余勢を駆って『海辺の生と死 (中公文庫)』も読む.

その他

落合陽一さんの新刊『デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂』は,最近の東洋思想への傾倒の流れに(個人的にものすごく共感するのではあるが,しかし)やや警戒を覚えつつも,『魔法の世紀』に引き続き必読本.その他,『はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)』には,あらためてフラットな目線を喚起されたし,『近代日本一五〇年――科学技術総力戦体制の破綻 (岩波新書)』には明治日本の後進国的な技術信奉がその後ずっとものの見方に影響していることに驚かされた.

kentaroの本棚 – 2018年06月 (15作品)
IMA(イマ) Vol.24 2018年5月29日発売号
IMA(イマ) Vol.24 2018年5月29日発売号

読了日:06月04日
評価3


狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ
狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ
梯久美子
読了日:06月08日
評価5


カラー版 - 横山大観 - 近代と対峙した日本画の巨人 (中公新書)
カラー版 – 横山大観 – 近代と対峙した日本画の巨人 (中公新書)
古田亮
読了日:06月09日
評価3


はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)
はじめての沖縄 (よりみちパン! セ)
岸政彦
読了日:06月09日
評価3


教養主義のリハビリテーション (筑摩選書)
教養主義のリハビリテーション (筑摩選書)
大澤聡
読了日:06月09日
評価3


カラー版 - ふしぎな県境 - 歩ける、またげる、愉しめる (中公新書)
カラー版 – ふしぎな県境 – 歩ける、またげる、愉しめる (中公新書)
西村まさゆき
読了日:06月10日
評価4


海辺の生と死 (中公文庫)
海辺の生と死 (中公文庫)
島尾ミホ
読了日:06月10日
評価4


近代日本一五〇年――科学技術総力戦体制の破綻 (岩波新書)
近代日本一五〇年――科学技術総力戦体制の破綻 (岩波新書)
山本義隆
読了日:06月10日
評価3


社会学 - わたしと世間 (中公新書 2484)
社会学 – わたしと世間 (中公新書 2484)
加藤秀俊
読了日:06月13日
評価3


武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
山口周
読了日:06月15日
評価3


デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂
デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂
落合陽一
読了日:06月23日
評価4


Effective DevOps ―4本柱による持続可能な組織文化の育て方
Effective DevOps ―4本柱による持続可能な組織文化の育て方
Jennifer Davis
読了日:06月23日
評価3


強いチームはオフィスを捨てる
強いチームはオフィスを捨てる
ジェイソン・フリード
読了日:06月28日
評価3


ベラスケス 宮廷のなかの革命者 (岩波新書)
ベラスケス 宮廷のなかの革命者 (岩波新書)
大高保二郎
読了日:06月29日
評価4


データサイエンス入門 (岩波新書)
データサイエンス入門 (岩波新書)
竹村彰通
読了日:06月30日
評価3


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