今月は30冊。なんといっても縄文漬けの月。楽しい読書。

★5本

★5をつけたのは、『縄文の思想 (講談社現代新書)』と『どもる体 (シリーズ ケアをひらく)』の2冊。

今月は広い意味で縄文関連の本ばかり読んでいたのだが、その中でも『縄文の思想 (講談社現代新書)』は、海民から縄文の残影を読み解いていくアプローチで、単に縄文のことのみならず、アクチュアルな問題意識にダイレクトにつながる話もたくさんあり、まさに思想的な興奮を覚えた。その後、他の本を読んでいく中で、たとえば縄文語に対するアプローチに『縄文語の発見 新装版』と比較した際の疑問などもあり、考えるのが楽しい。

どもる体 (シリーズ ケアをひらく)』は、以前読んだ『目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)』がとても面白かった著者によるもの。そもそもどもりのメカニズムが種類、回避策そのものが別のどもりの原因になること、また、うまいこと回避できたからといってそれが必ずしもよいことではないことなどなど、まったく知らなかったことばかりが書かれており、ひたすら啓蒙された。『淋しいのはアンタだけじゃない 1 (ビッグコミックス)』もそうだが、このような共感を醸成する仕事は素晴らしいと思う。

その他

繰り返しになるが、とにかく広い意味で縄文関連(神話、昔の日本語、人類学、岡本太郎、中沢新一さんの本など)ばかりのひと月。というのも、7月3日からトーハクで縄文展が始まるので、万全に予習をしてから臨もうと思ってあれこれ読んでいたら、すっかりハマってしまったという感じ。下記したものの他、トーハクの縄文展のカタログや、2015年に民博で行われた「夷酋列像」のカタログなども眺めた。アートと人類学という切り口もあるし、しばらく縄文というか、そのあたりへの興味が続きそう。

kentaroの本棚 – 2018年07月 (30作品)
メロウ
メロウ
田口賢司
読了日:07月07日
評価3


東京人 2018年 08 月号 [雑誌]
東京人 2018年 08 月号 [雑誌]

読了日:07月07日
評価4


生きる
生きる
末井昭
読了日:07月15日
評価4


構想力の方法論
構想力の方法論
紺野登
読了日:07月25日
評価3


縄文の列島文化
縄文の列島文化
岡村道雄
読了日:07月28日
評価4


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