日記はScrapboxに移動しました。

2018年10月6日

朝から「没後50年 藤田嗣治展」へ。明日が最終日ということもあって、けっこう混んでいる。前半からさくさくいって、一通り全容を眺める感じで。1930年代の中南米から戦争画の1940年代が一番おもしろかったなあ。こんな絵を描く人だったんだなーとか、戦争画の直前にバルビゾン派風の暗い絵を描いていたり。もちろん「アッツ島玉砕」も素晴らしい(とひとことでさっとはいえないが)。

カタログを買った後、1Fの精養軒で食事。藤田嗣治展の特別メニューなど。

続けて、東博で「マルセル・デュシャンと日本美術」展。最近、ネット上の美術界隈絵でちょっと議論になっている。2部構成になっているのだが、1部はフィラデルフィア美術館監修の手堅いデュシャン展。2部が、なんかよくわからないこじつけ展示で、蛇足感。カタログも、1部のは手堅くはあるものの教科書的に平板なもので、2部のものは東博で制作した薄い内容のもの。まあ、デュシャンをあれだけ観られたことがよかったのだが。

ミュージアムショップで、カタログ2冊と『マルセル・デュシャンとアメリカ: 戦後アメリカ美術の進展とデュシャン受容の変遷』、『マルセル・デュシャン アフタヌーン・インタヴューズ: アート、アーティスト、そして人生について』を買い、上野の街をぶらぶらしたりした後、喫茶店でしばらく読む。

夕食は上野藪そば。蕎麦焼酎の蕎麦湯わりを飲んだり、松茸せいろをいただいたり。

バンクシーが、自作がオーディションで落札された瞬間、事前に仕込んでいたシュレッダー付き額を作動させて絵を切り裂いたニュースが話題に。美術プロパーは、美術という制度との共犯的なそのやりくちを退屈というばかりだが、いや、普通におもしろいしどんどんやってほしいと思う。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *