「露地」でランチ。夜もきてみたいお店。その後、ワインを飲みつつひたすら「[まとめ買い] マリアージュ?神の雫 最終章?」を読み、さらに『神の雫 ワイン知ったかBOOK』を読む。

夕食は「海上海」で。京都にいたときによくいっていた賓澤という店があり、そこで好きでよく食べていた白菜を発酵させたもので作ったスープがあったのだが、それと同じようなものがあったので注文。めちゃ美味しい。他にも百合根とエビの炒めもの、青菜の炒めもの、フカヒレあんかけチャーハンなど、どれも美味しい。

さらに『柳宗悦――「複合の美」の思想 (岩波新書)』を読み、『民藝の歴史 (ちくま学芸文庫)』へ。先日、久々に日本民藝館へ行って、あらためて読んでおこうかと思いはじめたところ。現代の「民芸」には個人的には興味を覚えないが、歴史的経緯やあり得たオルナタティブを、オーエン的な社会主義の文脈やアナキズムあたりや、岡本太郎的な流れにつないでいくのは面白かろう。

ところで、今朝は市川海老蔵さんが團十郎襲名するということで挨拶をしていたのを観た。その際の所作に心打たれたのだが、それとは別のことも感じた。

挨拶のあとの記者会見で「一日3公演するのはどういう意図があってのことか?」と質問があり、記者の意図としては「限られた日程でたくさんのお客様に見てもらうため」といった回答を期待していたのだろうし、自分もそう答えることを予期して見ていた。しかし、海老蔵さんは「子供が3人いる中で、地方巡業で家をひと月以上あけるわけにはいかないから、松竹とかけあってそうしたのだ」といった旨を回答した。つまり、家族のためということだ。

不幸があってからの海老蔵さんはともかく、以前のやんちゃな頃のイメージではそんなことをいうようなひとだと思っていなかったし、それはさておき、当然に芸事を優先する回答を予期していたのが鮮やかに覆されたことに、驚きを覚えた。もちろん、よい意味で。それも含めて、いよいよ新しい時代がやってくるのだという思いを強く抱いた、素晴らしい挨拶、会見だった。