埼玉県立近代美術館で行われている「インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」を観に行く。入り口から、ピエール=ジャン・ジルーによるMetabolism # Invisible Cities # Part 1. で度肝を抜かれる。「あー、なんか映像が流れてるな。どれどれ……え、え、え???東京湾岸に、黒川紀章のヘリックス???と思いきや、磯崎新の渋谷計画??????なんだこの映像は!!!!!!????」という感じ。

この展覧会自体は、いわゆる「アンビルト」と呼ばれる、様々な理由によって実現しなかった、あるいは、そもそも実現を前提としていない夢想的な建築計画について、たくさんの資料や、新たに制作された模型、映像等によって構成されたもの。その博捜ぶりは非常に浩瀚であり、アヴァンギャルド期のロシアから、ミース・ファン・デル・ローエのようなモダニズムの巨匠、日本建築のあまり知られていないような人々から、名のしれたメタボリズムの面々、現代建築につながる大きな構想まで、非常に素晴らしい内容。ここ数年で観た展覧会でも筆頭のでき。

夜は、アルザスの、ゲヴュルツトラミネール種を用いたかわった白ワインを飲みながら、『ヨーロッパ近代史 (ちくま新書)』、『インポッシブル・アーキテクチャー』を読む。