昨晩は、夜中に『82年生まれ、キム・ジヨン』を読み始め、明け方まで読んで読了。この本は刊行当初から話題になっていたのは知ってはいたが、読む気にはなれていなかったのだが、こういう形(K-POPつながり)で読むことになろうとはなあ。主人公と同じような立場としてではないが、身につまされるような思いがした。自分自身もまた、この話で描かれているような重苦しさに、多かれ少なかれ加担していた(いる)面はおおいにあるだろうと思われた。なんとも後味の悪い終わり方も含め、確かに人々の反応をおおいに喚起してしかるべき小説だと思う。
昼頃に起きる。やっぱり昨日と同じく首の後ろが痛くて、ロキソニンを飲む。K-POPにハマり始めたからにはやはり新大久保にいってみなければなるまいと思って、でかける。久々にきたのだが、ずいぶん若い人だらけで、竹下通りみたいだ。K-POPグッズ屋さんみたいなのがたくさんあるので、適当に入っていく。若い女性が多くて恥ずかしいが、心を無にして乗り切る。
売られている商品は多彩だが、明らかに非公式なんだろうというものばかりで、興味深くはあるけど買おうという気持ちにはならない(加担したくないし、そもそも写真やグッズの質がよくない)。子供の頃に、それこそ竹下通り発でアイドルのブロマイド屋がうちの田舎にすらできたりしたのだが、あれも非公式だったのかもなあ。そういう感じを思い出した。10数年前にハロヲタだった時はそこそこ買ったものだが、ああいう感じで公式で出してほしいよなあ。それで早々に諦めて、台湾料理屋さんで排骨飯(韓国料理屋にひとりで入るのも気が引けたので)。
その後、紀伊國屋書店本店で買い物。『新装版 できる韓国語 初級I』、『新装版 できる韓国語 初級II』、ロザリンド・クラウス『アヴァンギャルドのオリジナリティ ― モダニズムの神話』、『イラストで学ぶジェンダーのはなし みんなと自分を理解するためのガイドブック』、『韓国フェミニズムと私たち』、『写真集を編む。 (別冊太陽スペシャル)』を購入。また、Kindleで『夢をかなえる韓国語勉強法』も購入した。韓国語関連はKindle版で完結させたかったのだが、やっぱ書かないと憶えられないので、文法のさわりの教科書については紙で買うことにしたのだった。
帰宅して、夕食をとりながら「NHKスペシャル:明治神宮 不思議の森〜100年の大実験〜」を観る。番組でも紹介されていた本多静六たちが描いた森の150年計画の概要図は、中沢新一『アースダイバー 東京の聖地』でも取り上げられていて知っていたのだが、この番組では生物・植物学者たちによる調査という切り口で、本多たちの描いた見通しの検証をしていて、非常に面白かった。まさにその通りになったばかりか、実現は50年早く、さらには鷹が繁殖するほどの森になるほどの実現ぶり。100年単位の長期的視座とはかくあるべしという感じで、大いに感じ入った。あと、こう書いていて、その本多静六と『私の財産告白』の著者とが同一人物であることに思い至ったりもした。
今日買ってきた『イラストで学ぶジェンダーのはなし みんなと自分を理解するためのガイドブック』、『韓国フェミニズムと私たち』、『写真集を編む。 (別冊太陽スペシャル)』を読む。ジェンダー論やフェミニズムを、あらたな気持ちで学んでいくことで、自分をアップデートする必要があると思う(その分野には限らないのだが、そういうことを常に続けないと、知らない間にヤバい人間になってしまうという危機感がある)。今回、韓国という切り口を得たことで、ちょっと違う観点から取り組めるので新鮮な感じがする。K-POPにハマったことがきっかけで、単純にいろいろ新しい知識や楽しみが増えたのも良かったし、自分の現状を相対化して向上させていく機会になったのもよいことだと思う。
今日は本をずっと読んでいて久しぶりに動画を観なかったのだったが、移動中はずっとMusicアプリでBLACKPINKのプレイリストを聴いていて、喫茶店などでかかる、有線のベストヒット的なのでかかってるのを聴いたことのある曲がたくさん出てきて驚いた。これまでに何曲も聴いていたのだなあ。すごい。BLACKPINKは、もう完全にグローバル基準というか、K-POPとかアイドルかとか関係ないところにいるなあ。