Day: June 11, 2021

2021年6月11日

今日は朝からCTO協会の理事会。その後あれこれ話したり、採用向けの記事を書いたりなどなど。 クレア・ビショップ『ラディカル・ミュゼオロジー』を読む。「現代美術館」の「現代」って何?という問いをめぐってあれこれ難しいことが書かれているのだが、日本でも続いているブロックバスター的展覧会ではなくて、過去があっていまがあるという重層的な時間としての現在を考えさせるような問題提起的なキュレーションをちゃんとやるべし(コレクションもそういう観点からするべし)という話で、その通りだろうと思う。実際、情報的な興味ではなく、アートに対する興味として行きたいと思う展覧会というのはあまりない(海外各国でも事情は同じというのはこの本の通り)。 「IMA(イマ)Vol.35」もあらためて眺める。編集の方針がそういうことだからといえばそれまでなのだが、多様性についての問題提起をするところから、さらには自分たちのマイノリティ性を称揚する、もっといえばセルフボースティング的な傾向の作家も選択されていて、面白いと思う。多様性を、単にマイノリティにとってのひっかかりのなさ、つまりユニバーサリティのような捉え方をするだけだと「多様性と均一性のちがいについて」でいうところの均一性にしかならなかろう。ローカリティ、しかし常に変動するそれの形成も同時に行われる必要がある。そういう意味で、次のステップに入った表現であるように思われた。