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2021年11月27日

朝、起きたのち、昨晩の続きで國分功一郎・千葉雅也『言語が消滅する前に』を読み、読了。あまりまだ消化できていないというか、言語的に整理しきれていないのだが、ふだんから著者らの本などをよく読んでいることもあり、共感するところが多い。

著者らがエビデンス主義と呼ぶような、ごく一部の切り口であるにもかかわらず、それで白黒はっきりしないと気が済まない態度みたいなのは、けっこうあるようにも思える。昔は「マニュアル人間」なんていうのは揶揄の言葉だったが、極端に言えば、今だと「それの何が悪いんですか?むしろマニュアルにないことを勝手にやったらダメじゃないですか」みたいな話になりそうとか思ったり。もちろん、この本でもエビデンスの民主的契機についても言及しているように、営みを明文化することのよさというのはあるわけだが、なんでもそれだけでは済まないのである。

Kがランチに出かけようというので、久しぶりに南青山のCICADAへ。電話してもつながらないので開店してすぐぐらいの時間に着きそうだし、入れるだろうということでそのままいく。相変わらずの人気ぶりで、開店15分後に入ったにも関わらず、ほぼ満席。今日はランチコースをいただく。メインはラムタジン。お酒もいっぱいだけ、ギリシャの「ドメーヌ・カラニカ キュヴェ・スペシャル」というスパークリング。注いだ端から漂ってくるスパイシーな香り。ちょっと驚くほど。最初は戸惑ったのだが、ここの料理にはとても合う。デザートはピスタチオのクレーム・ブリュレ。美味い。

その後、表参道を突っ切って、原宿駅前のユニクロによったあと、明治神宮へ。数ヶ月前に明治神宮の森を作る話をNHKプラスで観たこともあり、そういう意味でもあらためて楽しい。また、今回は初めて清正井のある、観覧料のいる地帯にも入ってみて、しばし散策。さっきまで原宿にいたのに突然の田園風景という感じで、不思議な気持ちになる場所だった。とても良い。清正井そのものにはあまり感心しなかったが、渋谷川の源流という意味で、地理好きの聖地ではある。

その後、竹下通りのお店でお茶しながら本を読む。

帰宅して、松岡和美『日本手話で学ぶ 手話言語学の基礎』の続き。夕食を食べつつ、NHKプラスで「ブラタモリ」。前回と今回は糸魚川静岡構造線およびフォッサマグナから、糸魚川周辺の話。かねて大いに興味を持っていたところなので、とても面白い。Kとも近いうちに行こうと話をしている場所。来年、暖かくなってきたら行ってこようかなあ。新幹線で一本でいけるとのこと。そこから車を借りて、Kの親戚のいる白馬にもすぐに行ける。

その後、松岡本の続き。自分自身がそうなのだが、手話というのは、テレビを通じて語られているのを誰もが長い間しょっちゅう目にしているにも関わらず(ということ自体にも留保があれこれ必要なのだが)、ほとんど何もといっていいほど知られていないことなのだなということを、勉強するほどにますます感じる。それはそれで反省するところではあるのだが、一方で、だからこそ価値転倒的な知識が大量に入ってきて、めちゃくちゃに面白いというのもまた事実である。

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