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2021年11月28日

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渋谷へ出かける。その途中に、少し前に行ったことのある蕎麦屋さんへ久しぶりに寄って昼食をとったのだが、記憶していたより美味しくなくてがっかりした。しかしそんなことでがっかりするのも無駄に舌が肥えて楽しめる範囲を狭めているだけという気もして、反省したりもした。

シアターコクーンで本日が東京公演の千秋楽である「パ・ラパパンパン」。Kがチケットを取ってくれたので、観ることができる。ロビーで、Kが「ほらほら!」というのでなんだろうと思ったら「松本幸四郎さんが!」という。僕は後ろ姿しか見られなかったが、確かにそうだろう。そして、ついつい「幸四郎さん」といってしまうが、3年ほど前に松本白鸚を襲名したのだった(息子の市川染五郎が幸四郎を襲名)。会場は満員で、わくわくしている様子が伝わってくる。

2階のS席。眺めはいいのだが、ちょっと遠くて役者の表情はよく見えない。Kはオペラグラスを持参で熱心に覗き込んでいる。単純に、松たか子さんが元気に動いているのが良くて身を乗り出してみていたのだが、急に場面が小説の中に入り込む形になり、なんだかバーチャルリアリティのような表現になっていったあたりから、ぐいぐい引き込まれる。ギャグについてはややどうかと思うところもあったりはしたのだが、演出がすごい。複雑なことをスムーズに実現していて、次から次に驚かされる。たくさんの伏線もどんどん回収していくし、脚本も素晴らしい。大いに楽しんだ。

その後、丸善ジュンク堂で『ろう女性学入門――誰一人取り残さないジェンダーインクルーシブな社会を目指して』を購入。渋谷からは早々に抜け出し、お茶しながら木村晴美・岡典栄『手話通訳者になろう』の続きを読み、読了。通訳をしている人にもいろんな経緯がある。いずれにせよ、当たり前のことではあろうが、シビアな世界だ。また、福祉や医療的な関わりも多く、より深い関わりを持つ機会も多かろう。帰宅して、『ろう女性学入門』をひたすら読む。迫力のある語りが満載で、引き込まれた。

その後、2018年のETV特集「静かでにぎやかな世界」を観る。晴明学園の特集。この番組は以前も観たことがあったのだが、今の関心に基づいて、あらためて見返したくなったので。それにしても、子供たちの活き活きとした姿には心打たれる。一方で、晴明学園を出た後に、あのように自由にコミュニケーションができたことを卒業生が懐かしむシーンにはずっしりくる気持ちを感じる。また、デフファミリーの家で「子供がろうに生まれてギフトだと思ってうれしかった」という母親のシーンは、あらためて見返してみて、言語を同じくすることの重みを感じて、心動かされた。制作したディレクターの『手話の学校と難聴のディレクター ――ETV特集「静かで、にぎやかな世界」制作日誌』も買って読み始める。

iPad miniが届いたので、セットアップ。既存のiPadからデータをOTAで移行できるので、楽だなあ。持ち歩いて出先でYouTubeなどを見る分には、miniで十分だと思って買ったのだった。12.9インチの方は、論文を読むのに使う。しかし、手に馴染む大きさで、軽くていい感じ。ちゃんとApple Pencilも使えるし。良い買い物をしたという気がする。

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