2022年1月9日

朝起きて、お茶を点てて飲む。ホテルをチェックアウトして、近江町市場を通り抜け、金沢城公園新丸広場へ。金沢市の消防団による出初式を見学する。加賀鳶の技芸を間近で観られる、またとない機会である。江戸の火消しの中心を担った加賀鳶の連中が、明治になって金沢に移住してきたのがこの地での新たな伝統の始まり。勇壮を持って知られた加賀鳶の末裔として、立派な演じっぷりであった。その後、城内を通って兼六園へ。すると雨が強くなってきたので、入り口のカフェでお茶しながら待つ。

園内を歩きながら、金沢は武家の文化なのであって、京都などとはずいぶん違うものだなあとあらためて思う。もちろん素晴らしいところもあれこれとあるのだが。ひとまわりぐるっと歩いて、境内に出店の並んでいる石浦神社へ。なにやら変なキャラクタと、そのキャラを紹介する歌が流れているとは思っていたのだが特に気に留めていなかったところ、神社を出てしばらく歩いているとKと口ずさんでいることに気づく。「きまちゃん」というゆるキャラみたいなやつなのだが、感染力の高い歌である。

歩いて鈴木大拙館へ。思いのほか展示物が少なかったなあと思ったが、展示されているものを受動的に見るというよりは、自分から情報を取ったり行動したりするべしということなのだろうということで、最後のスペースでしばし椅子に腰掛け、瞑想。ちょうど触れたばかりの大拙の人生なども思いながら、自分の速度をもっともっと上げていかなければならないと思う。習慣に執着し、行動を速くすること。というか本来、瞑想時には考え事などはするべきではないが、そういう場所ということなので。

21世紀美術館によって藤岡亜弥『私は眠らない』を買った(Amazonで買えばいいかと思ったら品切れになっていたので)のち、ひがし茶屋街へ。朝からなにも食べていなかったので、入り口の「ビストロ金沢とどろき亭」でご飯。ハヤシライスを食べる。食後は、ひととおり茶屋街をうろうろして回る。ずいぶん立派な建物が多い。Kが骨董屋さんでうつわを買う。虎だか龍だかわからない珍妙な動物の絵が描かれており、赤塚不二夫の原作におけるニャロメのような顔なので、そのまま「ニャロメ」という銘をつけた。

さらに主計町を歩いて、近江町まで。市場の入り口にある「市場めし あまつぼ」でご飯。金沢のおでんに、お酒は「竹葉 純米 無濾過 生原酒 overture」と「常きげん 山廃純米 白水の井戸」。食べ物が美味しいのはもちろんのこと、お酒もどちらも素晴らしくて驚く。前者は、香りが高いのは他にもあるとしても、その驚くべき芳醇さはなかなかない。後者は、新酒であるにもかかわらず熟成感のある強い旨味がありつつ、軟水でするするいける感触が素晴らしく、「義侠 えにし」を初めて飲んだ時の衝撃を思い出した。帰り道で、「常きげん」のその酒の生原酒があったので、購入。新幹線で飲む。

家について、荷物を置いたのち、少し散歩。お茶しながら手話についての話など。あまり研究されていない分野への取り組みも視野に入れていて、アツい感じ。歩いている間、The Weekendの新譜を聴く。明け方4時頃のクラブのようなだるさ。

しかし、1日目のホテルの枕が合わなかったことからきた首こりによる頭痛がまる2日続いて、しんどかったなあ。ロキソニンを継続的に服用していたので、ずっと頭がぼーっとして眠かったし。ようやく今になって治まってきた。

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