日記は栗林健太郎のScrapboxに移動しました。

2022年2月11日

朝、10時過ぎに起床。『舞台をまわす、舞台がまわる – 山崎正和オーラルヒストリー』の続きを読む。フルブライト奨学生に選ばれたのも、楠田實から声をかけられて佐藤首相の有識者会議の委員になったのも、それぞれ文章を書いていたのを見て声をかけてきたんだろうというぐらいで、経緯が全然明らかにされないのが不満。もうちょっと突っ込んできいてほしかったなあ。どちらも、誰か推薦した影響力のあった人がいたりするのだろうと思うのだが。本人の知るところではないということはあるのだろうとしても。

出かける。水道橋へ。お茶しながら、山崎本の続き。その後、神保町まで歩く。2週間前にもきて本をたくさん買ったのであった。馴染みの古書店をいくつか回って、なんか気が乗らなくて、面白そうなものはあるけど買わずじまい。それはそれでいいのだが。やっぱり広い意味でのインターネットの歴史と技術について掘っていきたいという気持ちが強まる。そこを起点にして広げていく。といいつつも、新刊については

、かなり雑多に買ってはいるわけで、本当はそういうのはやめてもっとテーマを決めて取り組むべきだとは思うのだが。

そんなことを思いつつ、三省堂でまた買い物。ユク・ホイ『再帰性と偶然性』、野矢茂樹『ウィトゲンシュタイン 『哲学探究』という戦い』、つやちゃん『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』、高橋秀樹・三谷芳幸・村瀬信一『ここまで変わった日本史教科書』、『新 もういちど読む 山川日本史』、橋本純『教養としての「日本列島の地形と地質」』、『論点・東洋史学:アジア・アフリカへの問い158』、『西洋美術史(美術出版ライブラリー 歴史編)』、潮田登久子『マイハズバンド』を購入。3万ぐらいか。ほんとキリがないな。

お茶しながら、『わたしはラップをやることに決めた』を読み始める。「フィメールラッパー」という言葉に対する距離感を保ち、作品そのものに向き合うのだという宣言は、「「ムカムカする」寄稿:上野千鶴子(社会学者) ~クロスレビュー「フェミニズムズ/FEMINISMS展」成田悠輔氏・鹿島茂氏評を受けて|ARTnews JAPAN」が「脱ジェンダー化の政治」と呼ぶような欺瞞に絡め取られる危険性もあるよなあと思いながら読み進める。

夕食を作る。冷蔵庫のありもので、ホタテとキノコの酒蒸し、シャケ(惣菜的な、味付けされたパック製品)と新牛蒡の炊き込みご飯、味噌汁。食べながら、NHKの21時のニュースを観る。デンマークでは、いまでも1日の感染者は日本より多いぐらいなのだが、規制を取っ払って、マスクも人流制限もしないことにしたそうだ。ワクチンの2回接種率が81%あるということなので日本とは事情が違うが、それにしてもどのような態度が合理的であるといえるのかということについて、考えさせられる内容である。

昨日のCryptoPunks風アイコンを、やっぱり気になって移動中などにちょこちょこ修正をかけたりしていた。以下の画像リストでは、左上から右下にかけて変化している。実際はもっと前からあるけど、残ってる分。最初はちょっと色数多くて陰影がついてるけど、フラットにした。背景との対比になる唇の赤を試行錯誤したり、メガネの色を他のPunksに倣ったり、やっぱり首が細い方がらしいと思って修正したり。しかし、もうちょっとだけ写実的にしてもいいかも?と思って、さらにいじってみた。

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「マイハズバンド」を眺める。まだ観にいけていないが、PGIで潮田登久子作品展「マイハズバンド/My Husband」という展覧会が開催されている。旧尾崎行雄邸を移築した建物での、40年前の暮らし。後年の写真同様、フラットでありながら決して突き放しただけではない作家自身の視線を感じさせる写真が多く、そういうのを選んだからなのかもしれないが、作家の個性が大いに現れた写真になっていると思われた。また、解説でもやはり触れられているが、島尾伸三氏による『まほちゃん』と重なる時期であるにも関わらず、随分異なる印象を与える。

さらに、『わたしはラップをやることに決めた』の続きを読み、読了。まずは、全然知らないことが多いアーティストについて、著者独自の視点で文脈を作り上げるという作業に感嘆を覚えた。また、SpotifyにFemale Rap (Curated by Tsuya-chan)としてプレイリストが用意されているのも今どきである。ありがたい。「脱ジェンダーの政治」に回収されてしまう心配については、valkneeさんがインタビューで、将来的にはそうなるといいけど今はまだフィメールラッパーというべき時期と言ったことをおっしゃっていて、その通りだろうと思った。

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