日記は栗林健太郎のScrapboxに移動しました。

2022年4月25日

今日は朝から渋谷へ出社。面接やミーティングなどでずっと夜まで。最近ずっとこんな感じで息つく間もないという状況。引き合いが多いのはよいことか。その後、ここ数ヶ月に入社したエンジニアの皆さんとの懇親会。なるとキッチン。面白いバックグラウンドの人が増えてきて、楽しいなあ。その後、場所を変えてさらにおしゃべり。Web3まわりのことや、クリエイターと自社サービスの関わりについてなど、あれこれ話す。

昨晩は比較的早めに就寝したためか、今朝はかなり元気な感じで起きられたので、今日もさっさと眠りにつこうと思ったら、衝撃的な話が飛び込んできてしばらく寝られなくなってしまった。

森美術館でやっているChim↑Pom展に某元首相夫妻がやってきて、エリィ氏と撮った写真をインスタグラムにアップしたのだという。さっそく確認してみると、にこやかな夫妻に挟まれたエリィ氏の、苦虫を噛み潰したのを我慢しているかのような微妙な表情。某ジャーナリスト氏は、アートがなめられていると評していたが、なめてすらいない。「感動」のただ一口で、飲み込まれているだけである(ここでエリィ氏が満面の笑みでも浮かべていれば全然問題なかったのだが、そういう余裕もなさそうな表情に見える)。

Chim↑Pomはこれまでに非常に素晴らしい作品・パフォーマンスを通じて、日本における現代アートの旗手にふさわしい問題提起をしてきたし、しかもずいぶん複雑なことをしているにも関わらず見た目にはわかりやすく、動員力もある形で実践してきたわけだ(自分としても高く評価している)。しかし、そのような理解のしやすさ、ポピュラリティによってこういう事態を招いたということでもあるようにも思われ、ポップであることの功罪をまざまざと思い知らされた。

ざっとこうしたことを思わされ、自分自身の個人的な思考・活動について、あらためてどういう考えでやっていくべきなのかということを思い直したりしていた。別に某元首相夫妻について、何か特別な思いがあるというわけではないのだが、現代アートのあまりの無力さを見せられると、現代アートの方に肩入れする気持ちに対しては、ダメージを食らってしまうわけだ。

先日、NFTアートの展覧会を見て、その展示自体はともかくとして、Web3と呼ばれる潮流のDAOなりなんなりの取り組みそのものには面白味や可能性を感じるのだが、理解の難しさもあるところはポップなプレゼンテーションでカバーするのもいいのかもと思ったりもしていたのが、上記のようなことがあって、もっと純粋な異物としての尖り方からの変革という方向を追求していくほうがいいのではないかと思ったりもした。

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