昨晩、遅くまで映画を観ていた上に、衝撃によってぐるぐる考えを続けていて、寝つきはしたものの何かあれこれ考えている感じになって、浅い眠りが続く。それで11時過ぎになってようやく起き出した。さっそく準備して、また浅草へ。三社祭は、今年は2日間の短縮開催ではあるが、3年ぶりに神輿の担ぎ出しが復活。宮出しから回ってくる神輿が来るのを待ち構えて、一緒に歩く。
神輿は箱状の台車に載せられて、押し引きで動くようになっている。そのことで、担ぎ手を減らして密にならないようにしているようであった。最小限の人数で担ぐ格好はするだけで、押し引きして移動していく。いつもならあるような押し合いへし合いのようなこともなく、声を張り上げることも禁止されているため、祇園祭のようにしっとりと進んでいく。それが終わると、今度は子供御輿。こちらも一緒になって歩いていく。今日は昨日と打って変わって良い天気なのはいいが、とても暑い。夏のようである。
雷門の方へ行き、新店でお茶しながら落合渉悟『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』を読み始める。著者の考えはTwitterなどでは追っていたが、この本では前提から丁寧かつエモーショナルに書かれていて、ぐいぐい読ませる。著者はassumptionを開示した上で議論する態度を良しとするが、自分のassumptionもこの本によって良い方向に変えていかれているという気がする。読みながら、書き込んだり論点を整理したり。書評も書いてみるかなあ。それにしても昨日の「ハッピーアワー」にせよ本書にせよ、凝り固まった自分を変えてくれる作品に出会えるのは、ありがたいことだ。
Kの実家へ戻り、夕食をいただく。ご飯の後、「鎌倉殿の13人」。ついに義経が討たれる回。菅田将暉の素晴らしさ。さらに、NHKスペシャルの「OKINAWA ジャーニー・オブ・ソウル」を観る。沖縄のポップソングの歴史を振り返る番組。Awich姐さんがフィーチャーされていて、いい感じ。メジャーになったのものだなあ。
帰宅して、「ハッピーアワー」の気になるところを見返したり、特典映像を観ながら、注文したのが届いていた三浦哲哉『『ハッピーアワー』論』を読み始めたりする。この長い映画に対して、これまで出た批評がまずは短過ぎるというシンプルな理由に基づき、この長く複雑な映画にふさわしい一冊の本としての批評として提示された本書は、なんとなく感じていたことどもをうまく言語化してくれていて、とてもありがたい。
ところで、数日前から舌の右下に大きな口内炎ができていて、これまでになかったぐらいに痛いという感じがする。耐えられないほどではないし、痛むとはいえご飯も食べられるのだが。舌癌なのでは?という心配も起こってググってみたりするが、白い核の部分をはっきりと赤い縁取りがされており、しこりがあるわけでもなく、典型的に口内炎の症状ではあるようだ。疲労が溜まっているということなのだろう。ちょっと注意しないと。