Twitterをぼげぇ〜と眺めていて発見。
Matzさんでさえ言及した様子がないこのLOLCODEですが、なかなかどうして面白い……って、小飼弾さんの「404 Blog Not Found:君は新言語xtalを知っているか?」をまともにパロる力量に、残念ながら全くもって欠けているので、ここからは普通に。
さて……ってんでさっそく話を始めたいところですが、LOLCODEの説明に入る前に、予備知識を少し。
ここ数ヶ月、英語圏のブログ等で、文法的におかしな英語やネット用語等からなるユーモラスなキャプションの付された、猫の画像を見かけた方も多いでしょう。それらはLOLCATSといって、まぁ日本でいえば、猫の写真を、はてなセリフで2ch語と掛け合わせたみたいな感じで、可愛い猫とユーモラスなキャプションとの対比が、激烈なカワユス効果を生み出しています。最近では、猫に限らず、様々な動物や、果ては世界的に有名なギークさんたちもその餌食となったりしています。
LOLCATSは、具体的にはたとえばこんな感じ。
Source: lolcats2: picture 60 of 288
Source: I CAN HAS CHEEZBURGER? » Blog Archive I’M INVISIBLE ?
Source: lolcats2: picture 128 of 288
Source: lolcats2: picture 80 of 288
こちらはLOLGEEKSの例。digg.comのファウンダーとしておなじみのKevin Roseさんですね。
Source: lolgeeks » Blog Archive » INVISIBLE PS3
ここに示したのは当然ほんの一例で、LOLCATSの面白さは、様々な様式が自然発生していることにあるのですが、ここでは詳述はしません。画像については、lolcats2.comにたくさん集められています。文法については”Anil Dash: Cats Can Has Grammar“を、さらに詳細な説明およびその発生の背景を英語圏のネット文化の歴史から解説した文書については”I CAN HAS CHEEZBURGER? » Blog Archive A Special In-Depth Analysis by David McRaney – L337 Katz0rz ?“をご一読ください。つーか、特に後者、誰か訳さないかしら。非常に面白い。
んでもって本題のLOLCODEについて。LOLCATSブームは、先述の通りその対象がギークさんたちにまで及んだりしていて暴走中なわけですが、先日、ついにその影響がプログラム言語にまで及んでしまいました。それがLOLCODEです。
LOLCODE was created 25 May 2007 by Adam Lindsay. He emailed his friend (and LOLCat expert) Anne with primitive versions of the HAI WORLD, COUNT!!1, and FILEZORZ examples, and he knew he had to share it with the world.
ただの冗談かと思いきや意気軒昂で、こんなこともゆっちゃってます。
LOLCODE is a much better language than Ruby, and so we need to work hard to make LOLCODE ON MONORAIL the standard web development language!
さて、実際どんな言語なのかというと、Hello Worldはこんな感じ。
HAI CAN HAS STDIO? VISIBLE "HAI WORLD!" KTHXBYE
これが意味するところは一目瞭然ですが、LOLCATS文法に慣れていないとひとつひとつのキーワードが意味する面白さがわからないかもしれません。当然、プログラミング言語ですから、その全てにちゃんとした意味があって使われています。他にもいろんな例があるのですが、まずは上にリンクしたページにてLOLCATSたちを眺めることで、その文法の要諦を把握されてから、LOLCODEに臨まれるとよりいっそう楽しめるのではないかと思います。わからない言葉(特にネット用語)については、Urban Dictionaryを見ると掲載されていたりします。
つい数日前(2007年5月25日)に発案されたばかりの言語なので、いまのところ、みんなでよってたかって、こんな感じがいいんじゃね?ってな具合に、あーでもないこーでもないといいあっているところで、実行環境がまだありません。早く実際に動くコードをLOLCODEで書いてみたい!と、わくわくしているところであります。
と思いきや、既に複数の試みが始まったりしてた!素晴しい。
というか、僕の英語ブログやTwitter等をご覧の方はご存知の通り、僕の英語力は猫の珍妙な英語を笑えるレベルにすらないわけですが……。