2021年1月1日

2021年の始まり。昨年は、年初において現状を予想などできようもなかったが、今年はどうなるだろうか。万事うまくいって、もっと爆発的に享楽的な世の中になってほしいという気がする。

昼ごはんを食べた後、エピクテトス『人生談義(上)』の続きを読む。椎名林檎さんの「ありあまる富」という曲がとても好きなのだが、この曲にはフーコー的な意味での「自己への配慮」と同じ考え方を感じていた。今回、エピクテトスの新訳が出たことで読む機会を得られて、エピクテトスのいっていることと重なるところがやはり多いと感じた。

「象徴的な他者が希薄化し、想像的な他者のみが云々」みたいな昔からよく語られているストーリーについて「そうだね〜」ぐらいに思って読み流していたのだが、しかし実際、そうした事態はどんどん進んでいて、そのことで様々な問題が起きていると感じられる。象徴的な他者をあらためて築こうみたいな、これまた昔から行われている「反動的」なことでもよいのだが、少なくとも想像的な他者の欲望を欲望するようなことからは抜け出したいものだと思う。

とか考えているうちに寝入ってしまい。夕方まで寝る。

Kの実家へ、年始の挨拶に出向く。今年も豪華なおせちをいただき、満腹。ありがたし。Kの姪っ子と仲良くなり、一緒に遊ぶ。Kは最近三浦大知さんにハマっていて、あれこれと録画してもらったものを消化するためということで、実家に泊まることに。

帰宅して、「ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を観る。テオドール・クルレンツィスとムジカエテルナについて、複数の人々がピナ・バウシュとヴッパタール舞踏団の関係との比較のもとに語っていて、確かにそういう感じがするし、そういうあり方というのもあらためて注目すべきなのではないかと思ったりしたのだった。演劇とかだと普通にたくさんあるわけだけど、音楽におけるそういうのも面白いのかも。デューク・エリントン楽団とかDCPRGとかだってそうか。

2020年9月29日

今日は寝起きが悪かった。数回スヌーズした後、ようやく起き出した。

ミーティングや面接などでけっこう忙しい感じ。その間に書き物などもしたりして、びっしり時間を使った感じ。まあこれはこれで物事が着実に進みはするので、パツパツにあれこれやるというのもよいだろう。

昨日のジム後の筋肉痛がだいぶきつくなってきた。背中や肩を中心にトレーニングしたのだが、やっぱり三頭筋や胸にも入ってしまっているんだよなあ。あんまり腕が太くなるのも困るのだが。

依頼原稿(というかコメントみたいなもの)を書いて提出。10月頭ぐらいに出るはず。

夜は久々に外食。ひとの疎らなKintanで焼き肉。その後、書店に寄って桑島智輝『我旅我行』と、サンダーキャット特集の「ミュージック・マガジン2020年4月号」を買う。台湾音楽特集もあり。

桑島智輝さんの写真集は、前作の『我我』が素晴らしかったので購入したのだが、今回のはもっと作家としての写真集という感じが強い。それがいいかどうかでいうと、やや否定的なニュアンスもあるのだが。

注文してあった、金井美恵子『文章教室』も届いていた。いわゆる「目白4部作」は全部読んでいるのだが、あらためて読み直したい気分になったので、以前に手放してしまったものをもう一度買うことになっている。

レポート: クラウド基盤と連動して利用者に個人化された設定を自動的に調整するIoTチェアの提案

大学院の「IoT技術特論」という授業において、期末試験の代わりに課されたレポート(授業がリモートなので本来は試験だがレポートになった)を公開します。

クラウド基盤と連動して利用者に個人化された設定を自動的に調整するIoTチェアの提案

IoTシステムを取り入れたサービスについての提案を、アーキテクチャや通信方式、技術要素込みで書くようにというお題で、けっこう大変ではあったものの楽しんで書くことができました。わたくしはせっかく書いたものをネットに出さないのはもったいないという貧乏性を患っておりまして、こうしてお目にかけておる次第です。

そもそもなんでレポートを書いているのかというと、現在、JAIST(北陸先端科学技術大学院大学)でM1の社会人学生をやっているからです(JAISTに入学した過程については「北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科博士前期課程に入学しました」をご参照ください)。

まずは必要な単位を取るべく情報系や知識科学系(MOTみたいな感じ)の授業を受けているところで、いまは続々と成績評価が通知されてきている状況です。いまのところひとつだけ「良」になってしまった他は「優」を取れているので、できるだけ良い成績を取れるようにもがんばりたいところです。

効率的に新しいことを学ぶ方法

社内SlackやTwitterなどで、自分が新しいことを学ぶ時に実践していることを書いたりしていたのだが、今日メンバーと1 on 1をしていて、あらためて新しいことの学び方について訊かれたので、ブログにも簡単にまとめておく。

まず前提として、学ぶ対象の「新しいこと」とは何かについて述べておく。ここでいう新しいこととは、研究やイノベーションに関することではない。そういうのは、ググっても出てこないレベルの新しさなので、このエントリで述べる対象ではない。ここでいっているのは、自分にとって新しい知識であり、かつ、既に一定の蓄積があるような内容のことである。

それをひとことでいうと、入門書があるような領域ということになる。たとえばプログラミング言語はメジャーなものはたいてい当てはまるし、DockerとかKubernetesのような技術要素も入門書があるし、もっと広く学問一般についても当てはまる定義である。

さて、さっそくどうやって学ぶかを順番に書いていく。

  1. 新しく学びたい領域について、入門書を5冊〜10冊ほど買う(技術書なら1万〜2万ぐらいか)
  2. ひとつひとつを精読するのではなく、ただ文字を追うぐらいの感じでわからないところは読み流しつつ、読み切る
  3. 1冊1時間と時間を決めて、必ず時間を守る
  4. 本を読んでいる時にコードを書いたりコマンドを実行したりなど、試したりすることはしない。ただ読むだけ
  5. それを、買った冊数分(5冊〜10冊)くりかえす。そうすれば5時間〜10時間、すなわち1日で学習できる
  6. 上記により、その領域の入門的な全体像は頭の中に入るので、あとは簡単なタスクについて手を動かしながら、公式ドキュメントなどを読みながら自分で進める

この方法のポイントがいくつかある。まずは上記しているように、とにかく何冊も読むということと。そして、読み流すということ。そのことで、まずは当該領域に関する入門レベルの全体像をつかむ。よくある失敗は、全体像をつかむことなく細部から入るから起こる。細部から入ると学習が遅いし、行き詰まって嫌になる。これが一番のポイント。

1冊1時間と決めて読むのもポイント。だらだら時間かけてないこと。スプリントを区切って、とにかくたくさん読む。良い入門書1冊を繰り返して読めばいいのでは?と思うかも知れないが、1冊を繰り返すと飽きる。だから、何冊も読む。本を読むのが苦手でも、1冊1時間と時間を決めて単に目を通すだけなら、実行できる可能性が高まるはず。

また、入門書をたくさん読むと、同じようなことでも違う切り口で書いてあるので飽きないし、ある本ではわからなくても、他の本ではわかりやすい説明があったりして、挫折しにくい。

いまどきだとWebサイトや動画でいろんなことが学べるのだが、あえてネットのリソースは使わない。なぜか。上記したように、入門的な全体像を記したひとつの塊としての情報を時間を区切って読むことと、同じようなものを何度も読むことが重要だから。Webサイトや動画だと部分的なものが多いし、時間の区切りをつけにくい。だから書籍を読むことが必要なのである。

入門書として何を選べばいいのか? 評判はあまり気にしないこと。ひとのお薦めに従うのはいいけど、1冊に決めないこと。なぜなら、入門者なんだから評判なんてわからないし、薦められた本が良いかどうかもわからない。だまって書店やサイトで検索して出てきた本を、端から買えばよい。ただ、学問的領域なら研究者が書いてる本がよいだろう

初学者にとっての敵は、学習に飽きること、わからないことにつまづくこと。なぜそうなるかというと、全体像がわかってないから。まずは、当該領域において入門レベルではこのあたりのことが語られているのだなあということを把握する。何冊も読んでいると、だんだんその領域についてきいたことがない話がでてこなくなる。10冊読めば、知らない話はまったく出てこなくなる。そうなったら独力で勉強できるようになったサイン。あとは、実際の課題に基づいて深く学んでいけばいい。

自分自身の経験でいうと、たとえば「実際に読んで選んだマネジャーのための100冊 – Kentaro Kuribayashi's blog」で書いたように、マネジメントを担うことになった時にこの方法を実践した(マネジメントといっても幅広いので、サブジャンルごとに何冊も読んだ)。最近では、機械学習や数学について同じことをしている。入門書を何冊も読んで入門レベルの全体像を得た後に、実際に手を動かして学習している。効率的に学べていると思う。

学習に対して投資したいなら、最初の時間に投資すべし。その時間を買うこと、なによりも飽きたりつまづいたりして学習が止まってしまうぐらいなら、1万〜2万など安いものだ。お金はそういうことに使いましょう。

書評・小野和俊著『その仕事、全部やめてみよう』

クレディセゾンでCTOをされている小野和俊さん(ブログTwitter)より、2020年7月29日発売の新刊をいただきました。どうもありがとございます。

小野さんは1976年生まれで同じ年なのですが、CTOというロールモデルについて同世代において先陣を切って、国内にはそういうひとがほとんどいない中で2000年代から作り上げてきた第一人者といえるでしょう(他には伊藤直也さんや藤本真樹さんも、そのような開拓者だと思います)。そんなわけで、同じ年代の彼らが高いレベルで活躍しているのを遠くから畏敬の念とともに遥かに見るしかなかったというような人です。

そうわけで、小野さんが長年書き継いでいる「小野和俊のブログ」を読むことで見識の一端に触れてきたわけですが、昨年からは一般社団法人日本CTO協会で理事としてご一緒させていただく機会を得ることができ、人柄に触れる機会を様々に持つことになり、とてもうれしく思います。その小野さんがブログの内容を元に大幅にリライトした単著を刊行され、それをいただくという光栄に浴したわけです。

ソフトウェア時代の経営という観点からの書評は、既に同じく日本CTO協会理事の松本さんが「「その仕事、全部やめてみよう」を献本いただきました|Matsumoto Yuki|note」でおかきになっているので、少し違う観点から感想を述べてみたいと思います。

小野さんがお話するのをうかがっていると(というほど機会があったわけではないですが)、シンプルで切れ味するどく問題にアプローチするスタイルでありつつ、言い回しのキャッチーさを合わせ持っていると感じます。それはブログにもよく現れているところだと思います。たとえば、多分一番有名な記事であろう「プログラマー風林火山 」は、そのフレームのわかりやすさと正鵠を射た内容によって、最近でも社内のSlackで話題にしたことがあります。

そのような小野さんのスタイルは、この本でも遺憾なく発揮されています。上述の「エンジニア風林火山」以外にも、この本ではこんな名フレーズが盛りだくさんです。

  • 「「谷」を埋めるな、「山」を作れ」
  • 未知の領域と変化していく領域ではPDCAではなく「DACP」が強みを発揮する
  • DXだけではなく、「CX(Customer eXperience)、DX(Developer eXperience)、EX(Employee eXperience)と3つを並べて書く」
  • 安定性重視のモード1と変化への対応スピード重視のモード2を使い分ける「バイモーダル戦略」
  • 組織内で最後の砦となるスペシャリストを目指す「ラストマン戦略」

この本では、セゾン情報システムズ、そしてクレディセゾンという大企業のCTOへ転じ組織を率いていった様子が時に生々しく語られるわけですが、その際にこういったキャッチフレーズを周囲に語り続けて動かしていったということが紹介されます。たとえば『ザ・会社改造–340人からグローバル1万人企業へ (日本経済新聞出版)』などで知られる三枝匡さんなども、戦略的であると同時に実はキャッチフレーズの人で、面白キャッチフレーズを本でいろいろ紹介しています。組織というのは理屈や数字だけで動くものではないですよね。それで、シンプルかつ本質をついたフレーズというのが、実はすごく重要だと思っているのです。

CTOという立場にある者が抱える問題というのは、もちろん一筋縄で解決できるようなことはほとんどないわけです。しかし、だからといって手をこまねいているわけには行かない。そこで、小野さんはシンプルに本質を見つめて、高い問題発見能力と、わかりやすいメッセージングによる実行力を発揮して、数々の改革を成し遂げてこられたのでしょう。ブログにおいても折に触れて述べられていたその様子が単著としてまとまったことで、小野さんの思考法の一端に触れられる一冊になっていると思います。

エンジニアのみならず、仕事を効率的に行いたいというひと、DXって何?というひと、様々な人々におすすめできる本であると思います。ぜひご一読ください。

北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科博士前期課程に入学しました

タイトルの通り、長い名前の大学院(以下、略称のJAISTを用いる)に社会人学生として入学しました。といっても、実際に入学したのは今年(2020年)の4月なのでしばらく時間が経っているのですが、ブログに書いてなかったのを思い出して、いまこうして書いているわけです。

JAISTは、本校は石川県の能美市にあるのですが、品川に東京サテライトがあり、わたくしはそこの所属ということになります。研究面では、篠田陽一先生に主研究の指導を仰ぐことになりました(といっても、まずは所定の単位を取得することが先決ではありますが)。

ただ、新型コロナウィルスのこともあり、授業もゼミもオンラインであるため、入学してからは一度もキャンパスに出向いておらず、誰ともお会いできていない状態です(追記: この記事を書いた翌日に、ゼミへの参加のために初めて品川の東京サテライトへ出向くことができました)。

なぜ社会人学生になったのか

わたくしのキャリアについてはホームページにあれこれ書いていますが、ひとことでいうと1999年に法学部政治学科を出た後にいろいろあってインターネットサービスのエンジニアになり、12年ぐらいこの業界でやってきました。そんなわけで、少なくとも部分的にはそれなりに勉強したとは思いますが、情報科学について専門的な訓練を受けたわけではありません。

そのままやっていくというのも可能ではあったのでしょうけれども、最近は研究所の所長などもやっていて、そのような立場として自分自身が学位を取る必要があると考えたのが、進学を決めた一番大きな要因です。研究所もメンバーが増えてこの先ますます専門化していく中で、研究所のディレクションや研究員との協働をより高いレベルで行っていくには、自分自身もその道でなにかしらの達成はしておくべきだろうということです。

わたくしの所属するペパボ研究所では「なめらかなシステム」というコンセプトを大枠に基づき、各自がそれぞれ研究活動を進めています。研究員の奮励努力により研究開発成果のレベルも年々上がっています。そんな中で、わたくしがアカデミックな達成やアウトプットがない状況では、大まかな方向性をディレクションすることはできても、もっと具体的なところで適切なレベルで協働することは難しいと感じてきました。

ざっくりそういうわけで、自分自身もチャレンジしてみることにしたわけです。

なぜJAISTで博士前期課程なのか

まず、先述の通り、わたくしは1999年に法学部政治学科を卒業した、文系学士です。その後いろいろ経験した後、大学院では勉強をしたいというよりは、自分の研究をひと通りやってみたいという気持ちがあります。なので出願資格を通して博士後期課程に行くという道もありえたわけですが、それは止して博士前期課程から行くことにしました。

そもそも、研究に関する実績が不足していること、博士後期課程で取り組むにふさわしい研究計画がまだ作り上げられてなかったこと、出願資格の日程的な問題でもし通ったとしても入学が1年遅れることになること等の理由がありました。また、博士後期課程は正直やりきれるかわからないので、まず博士前期課程を確実に終了して修士の学位を取るのが、なにかしら形に残る可能性が高いと判断したということもあります。

JAISTを選んだ理由ですが、まずは形式的な要件として、以下の条件を満たすことを前提としました。

  1. 社会人学生としての入学なので、可能な限り土日に授業を受けられること
  2. 情報科学に関する研究を、博士後期課程への進学を視野に入れた上で行いたい(修論指導できる体制と博士後期課程もあることが必要)
  3. 通学場所は、時間的な関係でできるだけ東京都心に近い方が望ましい
  4. できれば学費が相対的に安い国立・公立が望ましい

その前提で考えた時に、いろいろ調べた結果、実質的に東京においてはJAISTしか選択肢がないように思えました(私立だともうちょっと選択肢はあるのかもしれませんが)。その要件を満たす学校は他にもあるかもしれませんが、見つけられませんでした。

選んだ理由のうちの内容的な要件については、ホームページで先生方や研究テーマを眺めてみたところ、情報科学に関する様々な分野への取り組みや実績が豊富で、ここならだいじょうぶだろうと思えました。また、これが一番大きかったのですが、知人やインターネットで知っている人々にJAIST出身者が多くいたこともあります。特に@hirolovesbeerさんには研究室もご紹介いただいたり等、大変お世話になりました。

JAISTへの入学に至る経緯

ここ数年、先述の理由により、情報科学に関する学位取得へチャレンジしないとなあと思ってはいたのですが、いろいろ些事にかまけて取り組めずにいたところ、昨年(2019年)の11月頃になんとなく大学院について調べていたところ、興が乗ってきて「今度こそやろう!」という気持ちになり、その勢いで受験までいったというのが実のところです(ここ数年、秋頃になるとあれこれと大学院のことをおもむろに調べたりしていたということはありました)。

それで、JAISTの出願要項を調べて必要な書類をそろえ、簡単な研究計画のようなものを書いて、先述の@hirolovesbeerさんに相談してみました。そうしたところ、様々なアドバイスとともに研究室についてもご紹介いただき、ゼミにお邪魔する手はずまで整えていただきました。とりあえず出願だけは済ませておいて、ご紹介いただいた篠田先生にメールしたり、12月にゼミにうかがったりして、1月11日に試験を受けました。

受験は、出願時に提出した「本学入学後に取り組みたい研究課題について」という簡単な研究計画を述べた小論文について、3人の先生方の前で発表するというもので、以下のスライドを用いて行いました。

speakerdeck.com

(小論文とかあれこれの書いて提出したものを、自分としては公開してもいいのですが、出していいものかわからないのでスライドだけにとどめておきます)

このスライドで述べている内容も、だいぶぼんやりとしたものではあったので、あれこれと質問をいただいたのですが、あんまり研究内容そのものについての話にはならず、周辺的な内容が多かったように思います(「ほんとにこの研究をしたいと思っているのですか。何か他にやりたいことがあるのではないですか」とか「学部時代の得意科目として日本政治史があげられていますが、勉強したことについて短くまとめて答えてください」とか)。

(なぜそういう話になったかというと、エントリーシートのようなものに学部時代の得意科目を書く欄があったのですが、先述の通りわたくしは法学部政治学科卒なので、いま得意なことでいえば情報工学的な内容を書けますが、科目として受けたわけではないので学部時代のことを書くしかなかったわけです)

そんなわけで面接の手応えとしてはだいぶよくない感じで、だめだっただろうなあと思っていたのですが、2週間ほど後に合格通知をいただき、入学できることになったのでした。きちんと研究をして、「あのときのやつはちゃんとやってんだな」と思ってもらえるような成果を上げてご覧に入れたいと思っています。

研究テーマについて

上述のスライドの通り、入学を検討していた時期には、OSSによる生産性向上とセキュリティ担保の両立というテーマで研究をしようと思っていたのですが、入学後にあれこれ考えた後、ちょっと違うこともするかもしれないなあと思っています(もちろん、これはこれで強い関心があるので進めたいとは思っています)。

先述の通り、わたくしの所属するペパボ研究所では「なめらかなシステム」というコンセプトで研究を進めているわけですが、自分自身の大学院での研究も、もっと直接的にそのコンセプトに沿ったものにしたいなあと思い始めました。そこで、コンセプトを実現するに際しての研究所の具体的な主要テーマのひとつであるセキュリティ(具体的には昨年@monochromegane研究員や前述の@hirolovesbeerさんと共著した「なめらかなセキュリティ」に関すること)や、情報推薦あたりにも取り組みたいなあと考えているところです。

Webアプリケーションを取りまく、利用者、開発運用者、情報システムの間で行われるコミュニケーションをなめらかにするべく、自社のサービスで蓄積された行動ログによって分析・学習したモデルを用いて、サービスで課題となっているセキュリティ対策や情報推薦等に適用するみたいな内容にしようかなあとも考えたりしているところです(そもそもいろんな基礎知識が足りてないので、いま必死に勉強している状況です)。

JAISTへの入学を考えている人々へ

わたくしはつい数ヶ月前に入学したばかりなので、もしかしたらこれから挫折するかも知れないですし、そもそもまだ学校のこともよくわかっていないために、おすすめしたり助言したりするようなことはほとんどありません。しいていうなら、入試の面接は(少なくともわたくしの時は)ガッツリつっこまれたので、その心づもりで準備しておくほうがいいかもしれません。あとはまあ、JAISTは入るのは相対的に簡単なようですが、授業は普通に大変だし、(まだ取ってないのでわかりませんが)学位を取るのも大変なんだろうなあと思います。

それはともかくとして、冒頭に書いたとおり新型コロナウィルスの関係で、入学してからまだ一度も東京サテライトに出向いてないという状況で、授業もずっとオンラインです。そうなるといろいろとわからないことやイレギュラーなことがあったりするのですが、とはいえ周りに直接聞ける人もいません。しかし、有志によるSlackワークスペースが運営されており、そこでずいぶんといろんな人々に助けていただきました。オフラインの交流があっても、その有用性は減じないでしょう。これからはいる人々にとにかくいいたいのは、Slackワークスペースに必ず入りましょう!ということです。

おわりに

数ヶ月前に入学したばかりで、まだ研究テーマもはっきりとした輪郭ができたわけでもないので、いまはまだ前途多難な状況です。4学期制の1学期目が終わりそうな段階で、まだ1単位も確定していないので、勉学という意味でもどうなるかわかりません。そのため、この先どうなるかは全然わかりませんが、ともあれなんとか食らいついてまずは修士の学位取得を目指します。その後、心変わりしなければ博士後期課程にも進みたいと思っています。

43歳にもなって、いまはまだ何も達成していないわたくしです。そろそろ少しばかりでも何かしらを成したということを、ひとつぐらいはやってみたいと思って奮励努力するしかないという気持ちでいまはおります。

2020年6月28日

午前中は「自然言語処理論」の授業。応用編にはいって身近な話題が多くなり、理解が進みやすいように思える。しかし、昨晩かなりの量のお酒を飲んだせいかあまりよく眠れていなくて、眠い……。正午過ぎぐらい、授業が終わる頃になってようやく眠気がとれてきた。やっぱお酒飲むと睡眠の質は下がるなあ。飲まなくても、6時間ぐらいだとあんまりちゃんと眠れてる感じがしないのだが、飲むとさらにマイナスが大きくなる感じ。8時間ぐらい寝ればあんま変わらないのかも知れないけど。

今日の午後はフリー。去年のtonotoでの個展をインスタで観て以来気になっていた渡辺遼さんが白日さんで明日まで個展をやっているということで、行くことにした。前回の個展でも出していたような四角いオブジェは見当たらず、中に石ころだかなんだかが入ってて音がなるオブジェがたくさんある。いろいろ欲しいものはあったのだが、ワイヤレスマウスみたいな形をした、持ってみていい感じだったものをひとつ購入。

浅草橋から水道橋へ移動して「いわしくらぶ」へ。初めての店。そこで休憩しつつ、『詳解ディープラーニング 第2版 (Compass Books)』を読む。朝の授業で自然言語処理に関する深層学習まわりの話が出たときに、Slackチャンネルで推薦されていた本。とりあえずざーっと眺めてみて、勘所をつかむようにする。というわけで、さくさく2/3ほど目を通した。夕食の食材を買ってから帰宅して、今日はα7IIIを持ち歩いていたので(数ヶ月前に買ったPeak Designのストラップをようやく使うことができた。とてもいい感じ)、撮った写真を現像してインスタにアップしたりなど。

Kが蕎麦とタラのホイル焼きを作ってくれた。夕食の後、先週あたりに少し考えていた件について関連論文を探して読む。2019年、2020年に新しい手法がいい感じの国際会議に通っていて、題材としては悪くはなさそうな感じがする。よく読んで、そこから積み上げられることを見つけられたら何かできるかなあ。簡単に研究所のNotionにメモしておく。さらに「落合陽一録」の第7回を観て、やっぱライカのM型ほしいよなあという気持ちになる。しかし、そうなるとそれはそれで落合さんのようにレンズ買いまくりたくなるんだろうし、ヤバいよなあ。

2020年5月21日

オンラインでインタビュー取材を受けたり打ち合わせしたりなど。昼ごろから首凝りの痛みがひどくなり頭痛へ発展。夕方頃はずっと寝ていて、ちょっと回復したので「オープンイノベーション論」の講義を聴くが、やっぱりしんどくてベッドでごろごろしながら聴いていた。オンライン講義でありがたい。その後、ややマシになってきたが、まだ凝りがのこっていて不安定な感じ。お酒も飲んでないし、わりといい感じに眠れてるように思うんだけどなあ。

昨晩から、新しいレンズの購入を考えいていて、あれこれ調べ物をしているところ。見ていると、用途に応じていくつかほしくなってくるなあ。それにしてもα7IIIとSEL1635GMをWebカメラにしか使ってなくてもったいないという気持ちと、外に撮りに行けないしもったいないもなにもないという気持ちとがある。でもまあ、ほんとはα6000シリーズあたりを買ってWebカメラにして、α7IIIは撮影用にしたいのだが。これからもリモートは続くのだし、そのへんもう少し考える。

2020年3月4日

昨夜は、ここ数日、寝る前に読んでいた『ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語』を読み終えた。タイトルはしばらく前からのよくある感じを少しひねったみたいな、それでもまあ「教養」系のタイトルなのだが、中身はまともでわかりやすく落語を紹介していて、とてもいい本だと思えた。

ジムで新型コロナウィルスに感染するという事例が増えてきて、政府からもジムの利用を控えるよう要請が出ている。通っているジムは時間帯によってはそこそこひとも多かったりするので、感染防止のためにしばらく行けていない。なので家で自重トレーニングをすることになる。それで、プッシュアッパー、腹筋ローラー、トレーニーングチューブを使ってやることになる。それなりに追い込めはするのだけど、背中の筋肉を追い込むのは難しいし、かなり部分的なトレーニングになってしまっている感じがする。自重トレーニングの本もあるので、もう少し深堀りするしかなさそう。

日記を書きながらWEEKLY OCHIAI シーズン4の鈴木涼美さん、アダム徳永さんの回を観ているのだが、ゲストの2人の話がぜんぜん噛み合わないところが面白すぎて、日記を書く手が全然進まない。

2020年3月2日

昨夜は、夜中から動画を撮り始めて、思いのほか長く話してしまったせいでレンダリングやアップロード時間が長引いたり、なんかいろいろハマったりして、4時過ぎまで起きていた。

youtu.be

今日から真人間になるゾ!というわけで、起床後のルーティンをこなした後、準備をしてウォーキングへ。戻ってきて、ミーティングを終えたあとは、たまっていた書き物などに手を付け、どんどんこなしていく。20時前に仕事をあがり、夕食に肉じゃがを作る。

NewsPicksのHORIE ONEを観ていたら「コエステーション」というアプリの紹介をしていて、その出来に驚く。ひとの声を学習した結果によって、任意の文章をあたかもその人が読んでいるかのように読ませられるというもの。さっそく試してみると、とはいえ学習にはそれなりに時間がかかるようで、初期段階だとデモほどは似ない。それでも、自分の声の特徴はかなりとらえられている。すごいなー。

少し『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』をやったあと、『どんどん話せるフランス語 作文トレーニング』をやる。GoodNotesを使ってノートテイキングを試みてみたのだが、なんでいままでこれ使ってなかったんだ……という素晴らしさ。驚く。これまでは、論文のPDFにマーキングするためのツールみたいな感じで使っていたのだが、当然だけど、ノートアプリとしてめちゃめちゃ優秀。これからは、これに書きまくろう。

その後、Twitterのタイムラインでにわかに流行り始めているstand.fmというアプリを試してみると、UIがずいぶん工夫されていて、やりたいこともかなり簡単にできてしまうし、とてもよい。今日はなんか、使ってみたアプリにいちいちすごいなーと驚いてばかりだ。