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レイチェル・クーパー『DSM-5を診断する』

レイチェル・クーパー『精神医学の科学哲学』の続きとして。本書で語られるような問題はともかくとして、しかし、DSMの改訂ってのは大事業だなーとあらためて思ったり。

DSM-5を診断する

DSM-5を診断する

  • DSMとは何か
  • 第1章 DSM-5 – 変更点の概観
  • 第2章 改訂プロセスに関する論議 – DSMと製薬産業
  • 第3章 改訂プロセスに関する論議 – 透明性と患者の関与
  • 第4章 内容にかかわる論点 – 新たな診断の誕生 – ためこみ症
  • 第5章 内容にかかわる論点 – 自閉スペクトラム症の境界の変更
  • 第6章 フィールドトライアル – DSM-5と信頼性の新たな危機
  • 第7章 DSMの未来
  • 訳者解説

レイチェル・クーパー『精神医学の科学哲学』

技術経営と科学史という文脈から橋本毅彦『「ものづくり」の科学史』を読んだり、はたまたローレンス・M・プリンチペ『科学革命』を読んだりしていて、「そもそも科学ってなんだっけ?」という問いへの回答法として、精神医学について考えるところから見ていこうというこの本は、精神医学自体にも継続的な興味があるので、面白かった。

精神医学の科学哲学

精神医学の科学哲学

  • 作者: レイチェル・クーパー,伊勢田哲治,村井俊哉,植野仙経,中尾央,川島啓嗣,菅原裕輝
  • 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
  • 発売日: 2015/06/19
  • メディア: 単行本
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  • 第1章 はじめに – 精神医学と科学哲学
  • 第2章 精神疾患の本性1 – 精神疾患は神話なのか?
  • 第3章 精神疾患の本性2 – 精神疾患が実在するのなら、それは何なのか?
  • 第4章 精神医学における説明1 – 自然誌に基づく説明
  • 第5章 精神医学における説明2 – 個別の個人誌
  • 第6章 理論と理論の関係 – 異なるパラダイムが出会うとき
  • 第7章 理論と理論との関係 – 還元主義
  • 第8章 価値と利害関心の取り扱い1 – 価値付加的な科学としての精神医学
  • 第9章 価値と利害関心の取り扱い2 大企業と治療の評価
  • 第10章 おわりに

奥田栄『科学技術の社会変容』

「社会のブックガイド──ルーマンからはじめる書棚散策」 – 紀伊国屋書店新宿本店ブックフェア:2015年3月20日~5月6日で紹介されていたもの。同ブックフェアからは、古川安『科学の社会史』、松本三和夫『構造災』に続いて3冊目。

自分は科学社会学についてはそんなに興味がないよう思えた。それよりも、最初の方の「科学」というものが成立してきた歴史や、後半のインターネット技術の歴史の話、つまり、歴史の話が好きなんだなと思った。

奥田栄(1996)『科学技術の社会変容』日科技連出版社

科学技術の社会変容 (シリーズ・社会科学のフロンティア)

科学技術の社会変容 (シリーズ・社会科学のフロンティア)

  • まえがき
  • 第1章 技術予測はなぜ当たらない
  • 第2章 17世紀イギリスにおける近代科学の成立
  • 第3章 科学の制度化
  • 第4章 科学の体制化と科学動員
  • 第5章 科学社会学の誕生
  • 第6章 科学知識の社会学
  • 第7章 技術の社会的形成
  • 第8章 ポリエージェント技術論の試み
  • 第9章 企業、研究者、政府
  • 第10章 巨大技術システムの発展
  • 第11章 ARPANETの発展
  • 第12章 インターネットの発展

松本三和夫『構造災』

じんぶんや「社会のブックガイド──ルーマンからはじめる書棚散策」 – 紀伊国屋書店新宿本店ブックフェア:2015年3月20日~5月6日」にて紹介されていたので購入。また、リスクについて学習するという名目もあり。

結果として起こる不利益を「災」に限定せずに、たとえば経済的不利益などとすれば、このフレーム自体をいろいろ使いまわせるのかな、と思ったり。

松本三和夫(2012)『構造災――科学技術社会に潜む危機』岩波書店

構造災――科学技術社会に潜む危機 (岩波新書)

構造災――科学技術社会に潜む危機 (岩波新書)

  • はしがき
  • 序章 構造災としての福島原発事故
  • 第1章 構造災とは何か――科学社会学の視点から
  • 第2章 構造災のメカニズム
  • 第3章 構造災の系譜
  • 第4章 いま生まれつつある構造災
  • 終章 構造災をのりこえる提言
  • 参考文献
  • あとがき

ノーマン・マクレイ『フォン・ノイマンの生涯』

電子計算機の歴史について継続的に読んでいる流れで、去年(だっけか?)に読んだ『チューリングの大聖堂』(asin:B00C2R1C92)の続きとして読んだ。このあたりの分野は、特に何かに活かすというものでもないけど、単純に興味の赴くままに読む趣味として。経営学との関連でいうと、高橋伸夫『殻』(asin:4623066045)あたり。

Macrae, Norman. (1992). John von Neumann: The scientific genius who pioneered the modern computer, game theory, nuclear deterrence, and much more. Pantheon Books. (渡辺正・芦田みどり訳『フォン・ノイマンの生涯』朝日新聞社、1998年)

フォン・ノイマンの生涯 (朝日選書)

フォン・ノイマンの生涯 (朝日選書)

  • はじめに
  • 1 頭で世界を変えた男
  • 2 ブラペストのお坊っちゃま(1903-14年)
  • 3 ギムナジウム時代(1914-21年)
  • 4 獅子の爪をもつ学生(1921-26年)
  • 5 心のゆとりと数学者たち(BC500-AD1931年)
  • 6 ゲッチンゲンの量子力学(1926-32年)
  • 7 疾風怒濤の時代、結婚、渡米(1927-31年)
  • 8 プリンストンの憂鬱(1931-37年)
  • 9 爆発計算プロフェッショナル(1937-43年)
  • 10 ロスアラモス、トリニティ、広島、長崎(1943-45年)
  • 11 経済学に残る足跡
  • 12 フィラデルフィアのコンピュータ(1944-46年)
  • 13 プリンストンのコンピュータ(1944-46年)
  • 14 水爆への道
  • 15 絶大な影響力(1950-56年)

リチャード・ドーキンス『進化とは何か ドーキンス博士の特別講義』

『理不尽な進化』(asin:4255008035)を読んで、ドーキンスもグールドもデネットもまともに読んだことないなと思ったので、とりあえずKindle版のあったこの本を買って読んだ。

進化とは何か ドーキンス博士の特別講義

進化とは何か ドーキンス博士の特別講義

  • まえがき
  • 第1章 宇宙で目を覚ます
  • 第2章 デザインされた物と「デザイノイド」(デザインされたように見える)物体
  • 第3章 「不可能な山」に登る
  • 第4章 紫外線の丹羽
  • 第5章 「目的」の想像
  • 第6章 真実を大事にする―吉成真由美インタビュー
  • 編・訳者あとがき

YouTubeに講義の動画があるようだ(まだ観てない)。

他のも読んでみたいと思ったけど、ほとんどKindle化されていない。まあ、もういいかなって感じでもあるけど。

© 2020 栗林健太郎

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