• 名和小太郎『情報の私有・共有・公有』

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    名和小太郎『情報の私有・共有・公有』を読了した。ものすごく面白い本なんだけど、たくさんありまくる面白論点を消化しきれてない。ちょっと時間をおいて、再読したいところ。とりあえず以下に、気になったことをメモ書きしてみる。
    この本の「独創」とされる私的録音録画補償金制度拡張の提案について。iPod や、はたまたパソコンの HDD に補償金をかけようという権利者側の策動に反対するだけじゃなく、それをひっくり返して、補償金かけて全然オッケーだから、じゃぁ DRM なんて全廃な!という議論もやればできるわけで、蒙を啓かれる思いがした。
    しかし一方で、著作権の侵害にかかる問題ってのはなにも国内のみではないのであってみれば、全世界的に補償金システムを整備しないと、

    • 国外の権利侵害者に対抗できない
    • 日本のハードのみが補償金によって高くなっちゃって競争力が弱まると困る

    等の理由により、そうそううまくいく話じゃないんじゃ?とも思える、というか、価格が高くついちゃう問題については実際批判が家電業界から上がってたりするみたいなんだけど、著者の想定した反論の中では同様の疑問は述べられていない。
    また、例として挙げられているガソリン税の話だと、日本の道路を利用するのは日本のガソリン税を払うひとたちなのだし、ガソリン税を払いたくないから、たとえば大阪から東京へいくのにアメリカの道路を走る、なんてことはできないわけだ。そのあたりについて、もっと知りたいなぁと思った。