Category観た

侯孝賢・監督「風櫃の少年」「戯夢人生」

第16回東京フィルメックスで行われた侯孝賢特集に行ってきた。観たのは「風櫃の少年」と「戯夢人生」。どちらも初見。「風櫃の少年」は、青春の遣る瀬無さと甘酸っぱさがリアルに描かれていて単純に感嘆するし、「戯夢人生」は画面が暗過ぎて眠くなってしまうものの、歴史の流れが面白くて引きこまれた。

風櫃の少年 [DVD]

風櫃の少年 [DVD]

侯孝賢 傑作選 DVD-BOX 90年代+「珈琲時光」篇

侯孝賢 傑作選 DVD-BOX 90年代+「珈琲時光」篇

「黒衣の刺客」「コードネームは孫中山」@映画祭TAMA CINEMA FORUM

パルテノン多摩で毎年行われている映画祭で、最新台湾映画傑作選として侯孝賢の新作「黒衣の刺客」と、「コードネームは孫中山」という作品がかかるということで、多摩センターまで行ってきた。

どちらも事前情報なしで観に行ったのだけど、「黒衣の刺客」は唐代の時代劇で、世界遺産を映した絵は非常にきれいではあったものの、タル過ぎて途中でかなりの時間寝てしまい、ストーリーもまともに追えなくて、厳しかった。「孫中山」の方は、現代モノのウェルメイドな青春コメディという感じで、すごく面白いというわけではないにしても、ネタが要所々々で決まっていて、笑えた。

葉天倫・監督「雞排英雄(ナイトマーケット・ヒーロー)」

台湾映画上映会で上映された「雞排英雄」を観てきた。

台湾の架空の夜市「八八八夜市」を舞台に、悲喜こもごもを描いた話。出てくるキャラは濃い面々ばかりだし、夜市の雰囲気、食べ物の美味しそう感もいいし、とても楽しい。脚本は、まあありきたりな感じの人情モノなんだけど、人情モノに弱いので、後半1/3はずっとボロ泣きだった。

問題は、ヒロインの女の子よりも、ビビアン・スーをひとまわりグラマラスにした感じの夜市の女の子の方がずっと魅力的なために、主人公の気持ちにあまり共感できなかったこと。なんでそっち選ぶの?という。

台湾映画同好会なる会による主催とのことで、映画のディテールについてあれこれと説明した小冊子などもいただき、それがいちいち面白いので感心。台湾映画、もっともっと観たいなあ。

認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾

認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾

ドニー・イェン主演「イップ・マン 序章」「イップ・マン 葉問」

プライム・ビデオが始まったので、なんか観ようってんで、「イップ・マン」を観る。ドニー・イェンはほんとかっこいいなあ。

どちらも画面が暗くて重々しいのは、1作目は日本人、2作目はイギリス人との葛藤を描いているからなわけだけど、そんな中で、プライドのために実際的な能力の欠けたイップ・マン = ドニー・イェンが、抑制の効いた演技を披露しており、それが勧善懲悪なストーリーに寄与していて、満足感が高い。

イップ・マン 序章&葉問 Blu-rayツインパック

イップ・マン 序章&葉問 Blu-rayツインパック

ポール・トーマス・アンダーソン「ザ・マスター」

ポール・トーマス・アンダーソンの第6作目。これで、PTAの全作品を観たことに。ちょっと退屈だったなあ。

ザ・マスター [Blu-ray]

ザ・マスター [Blu-ray]

ジョージ・ミラー監督「ベイブ 都会へ行く」

ジョージ・ミラー監督「マッドマックス 怒りのデス・ロード」@立川シネマシティの勢いで、Amazonのインスタント・ビデオでレンタルして観た。「マッドマックス」自体は確か1作目と2作目ぐらいは20年ほど前にヴィデオで観た記憶があるが、ジョージ・ミラーの他の作品は観たことがなかったのだった。

というわけで「ベイブ 都会へ行く」だが、ベイブやその周囲の人間、動物たちがあまりにも酷い目に遭い続けるので、かわいそうという気持ちを超えて可笑しくなってしまう。出かけていった先の無情の世界でなんとか生き残って帰還する話であり、マッドマックス的設定に近い。

また、アヒルがベイブを追って着陸した先が射撃練習場の的の前で大変な目に遭うとか、最後の大立ち回りでシャンパンタワーがいまにもぶつかって倒れそうな雰囲気を出しているのに結局倒れないところとか、いちいちよくわからない細部があって面白い。なんかゲラゲラ笑いながら観てた。

ベイブ:都会へ行く 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】

ベイブ:都会へ行く 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】

ジョージ・ミラー監督「マッドマックス 怒りのデス・ロード」@立川シネマシティ

ジョージ・ミラー監督「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の続きで、立川シネマシティで、マッドマックス 怒りのデス・ロードの2回めを「極上爆音上映」を観てきた。8/11の16:55からの回だったのだが、2日前にようやくそれなりにいい席(D-8)を取れたという感じ。すごい。

結論を先に言うと素晴らしかったということになるのだが、「爆音」というよりもむしろ「極上」の方がより印象に残る、解像度の高い音で、とても満足。それもあってか、1回目とほぼ変わらない没入ぶりで最初から最後までひたすらスクリーンを凝視するばかりで、やっぱり素晴らしい。

ところで、↓のメイキング本、ほしい。

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ?ド

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ?ド

ジョージ・ミラー監督「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

TOHOシネマズ渋谷で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観た。それを観た誰もがひたすら絶賛しかしないのでいやでも期待が高まっていたわけだが、冒頭から最後まで興奮しっぱなしで、本当にすごかった。話としては、ひとことでいうと「行って帰るだけ」なのだけど、その中にオモシロ要素がひたすらつめ込まれている。

車・武器に関する作りこみはもとより、キャラクターやストーリー上の社会的弱者の扱い方の巧みさ、そして何より戦いの中で人間性を回復していく者たちの表情の変化など、とにかく何度でも見返せるようなディテールがたくさんあるのだけど、そのあたりはググればたくさん出てくるので割愛。

昨日見に行った赤犬・WUJA BIN BIN 対抗歌合戦@代官山UNITで、それと示すことなく「マッドマックス」ネタが大量に打ち込まれていたのが、バンド内でめっちゃ盛り上がってるんだろうなあと思って、面白かった。そうだよなー、使いたくなるよなー。

一応、なにかを作ることを仕事にしている人間として、あれだけの大構想を、幾多の障害を乗り越えて、さらには途中で妥協することだってあり得ただろうに、ビタイチ手を抜くことなく画面の・尺の隅々まで意志を張り詰めさせた作品を作り上げたジョージ・ミラー監督に、ほんと敬意を払うしかないなあと思わされた。

赤犬・WUJA BIN BIN 対抗歌合戦@代官山UNIT

バカフェ / マンティコア8周年『赤犬・WUJA BIN BIN 対抗歌合戦』を観に代官山UNITへ。どちらもよく知らないひとたちだったけど、結果としてはいってすごくよかった。

赤犬は、以前はもっとおしゃれな感じだったらしいけど、現代版歌謡曲という感じの曲を大人数のバンド編成で演奏し、だるそうな動きとしゃべりのボーカルが歌うという感じで、というとなにも伝わらないだろうけど、とにかくかっこよかった。WUJA BIN BINの方は、昔好きだったKILLING FLOORをずっとポップにした感じでかっこよかったし、ホーン・セクションと鉄琴のひとがすごくよかった。

いずれのバンドも、演奏・パフォーマンスがやたら上手だし、やっぱこういうの最高だなって感じで盛り上がったなあ。

f:id:antipop:20150706135152j:plain

ミック・ジャガー製作、ブライアン・グレイザー監督「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」

角川シネマ有楽町で「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」を観てきた。かなり「息をつかせぬ展開」という感じでがんがん進んでいって、すごく引き込まれたなあ。The Famous FlamesがCaldonia

実際の演奏がたくさん再現されているのだけど、主演のチャドウィック・ボーズマンがほんとうに素晴らしくて、ひたすらかっこいい。数ある中でも、やっぱ最初のCaldoniaのシーンが、鳥肌モノ。異常なかっこよさ。

www.youtube.com

(でも、劇場でちゃんと観たほうがいいかもね)

© 2020 栗林健太郎

Theme by Anders NorénUp ↑