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ジム・オルーク "Simple Songs"

ジム・オルークさんが、Insignificance以来で「うたもの」アルバムを出すということで、久々に購入した。Amazonには音源のみでの販売がなかったのだけど、@lamanotramaさんが、以下にあるよと教えてくれたので、そちらで。彼のアルバムを買うのは、音楽をまだ熱心に聴いていた2005年頃に、武満徹の曲をやったCorona for Pianist(s)や、坂田明さんとの共演「みず の ない うみ」を買ったりした時以来かな。まあ、ジム・オルークさんに限らず、ここ数年はほとんど音楽を買うこともなくなってしまったのだが。

Simple Songs

Simple Songs

  1. Friends With Benefits 5:25
  2. That Weekend 3:15
  3. Half Life Crisis 4:42
  4. Hotel Blue 3:21
  5. These Hands 3:13
  6. Last Year 5:47
  7. End of the Road 5:33
  8. All Your Love 6:22

そんなわけで久々なので、アルバム発売に合わせて刊行された「別冊ele-kng ジム・オルーク完全読本」を買ってぱらぱら眺めたり。インタビューで、基準がないのはだめだといってるのが、とてもよかった。

別冊ele-king ジム・オルーク完全読本 ?All About Jim O'Rourke? (ele-king books)

別冊ele-king ジム・オルーク完全読本 ?All About Jim O’Rourke? (ele-king books)

あんまライブとか行くのが好きではないのだし、音楽をよく聴いてた頃はそもそも田舎にいたのでライブなど行けず、もっぱらCDを延々繰り返し聴いていたわけだが、京都にいた頃に近所でやるからってんで一度だけジム・オルークさんの演奏を聴きに行ったことがあった。ライブの後、そそくさと会場をあとにして木屋町に消えたかとおもいきや、しばらくした後に会場近辺に戻ってきたところを客につかまってサインなどしていて、挙動不審で面白かったのを憶えている。

SPANK HAPPY 讃


僕は SPANK HAPPY が好き過ぎる(岩澤瞳さん在籍の第 2 期です。念為)。
CDを聴き始めると、その日は延々彼らの音楽にうっとりするだけで終わってしまうのだし、こうしてたまたまYouTubeに上がってる映像をちょっと観たりするだけでも、あまりの美しさに思わず落涙しちゃう。こんなに素晴しい音楽が既に失われてしまっており、その状態で今後数十年の人生を送らなければならないという事実に、それに気付くたびに本当に愕然とする。喪失と甘美。とってつけたような、しかしこれ以上なく美しい組み合わせ。いや、嘘。悲しさに、胸がキリキリする……。
つか、DVD なりなんなりで映像リソースが公式にリリースされていれば、別に YouTube でなんて観たくないわけです。こういう映像リソースって、多分たくさんあるわけですよね、商品化されてないだけで。しかしたとえば「SPANK HAPPYライブ映像全集DVD全6巻」とか出したところで、ぶっちゃけまったく売れなさそうではある。いくらぐらいならペイするんだろう……。僕には、数十万円程度しか出せませんが……。
なんかさー、もうこういうのこそウェブ進化論なすごい話が解決すべき問題なのです。ネットが我々の人生/生活に本当に決定的な影響をもたらすって、それをやるのが Google でも Apple/iTS なんでもいいけど、たとえば SPANK HAPPY の現存する映像リソース全てが商品化され、いつでもアクセスできるってことなんだよね。だからウェブとか、いくら偉い先生方が進化だとか 2.0 だとかゆっても、いまんとこ、無意味な存在。だって、僕にとって人生/生活とは、そういうことなんだもん。
もうなんでもいいからとにかく SPANK HAPPY 映像を観まくりたい!全部観たい!あと、’90 年代後半は宮台先生、’00 年代前半は菊地成孔氏に私淑しまくってこの 10 年を過ごしてきて、もちろん菊地氏の今後の活動にもほんと期待しまくりだけど、なんかもう ’04 年から時間が止まっている感じがしてる。この気分と、近時の宮台文庫本・まとめ本ラッシュとは、個人的にはリンクしまくりなのだけど、誰にも理解され得ない話だと思うので、割愛。

インターナショナル・クライン・ブルー

ANGELIC

希望は過去にしかない

最近はわりと面白い本が多くて、楽しいなぁ。新しい本にもいいのはたくさんありますが、復刻モノも異常にアツい。ドゥルーズ/ガタリの本が、小泉義之さんによる『意味の論理学』、宇野邦一さんによる『アンチ・オイディプス』、ともに新訳、しかも河出文庫から出てるし。即座に注文した。以前の訳本の刊行からちょうど20年経ってるわけだし(「意味」は’87年、「アンチ」は’86年)、過去の遺産を新たな文脈で読んでいきたいところだよなぁ。

意味の論理学 上 (1)

意味の論理学 下 (3)

アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症

アンチ・オイディプス(下)資本主義と分裂症

音楽でいえば、ますます高柳昌行さんがアツかったりしますね。今日は新入荷のお知らせを受けて3枚購入したりして、延々聴いたりしてます。JINYADISCを見てると、いろいろあります。そのあたりの事情は、「1975年の高柳昌行 01」を読むと、なかなかに感動的です。いまや、iTSで高柳を聴けたりしちゃうんだよねぇ。すごい世の中であります。『汎音楽論集』も出てたりしちゃってる。

汎音楽論集
  • 高柳 昌行
  • 月曜社
  • 2006-12
  • ¥ 3,780
  • Book

フラワーガール

"SOMEDAY OVER THE WINDOW" / 抵抗すること / かわいい女の子

イルコモンズさんによる、キース・ジャレットの「虹の彼方に」と、今年 7 月から 8 月にかけてのレバノン侵攻におけるベイルート空爆の映像とのマッシュアップに、なんというか、揺れた。

A REQUIEM for the late Lebanese citizenz. Tele-Sympathetic Mash-Up of Two Vidz on YouTube (i.e.”War on Lebanon, July 16, 2006″ & “Keith Jarrett – Over the Rainbow”). It’s an experiment of the Ghost Tele-Vision (inspired by Jacques Derrida‘s “Echographies dela television) on the real alternative tv; YouTube, against the LEBANON WAR.

思わず「美しい」といってしまいそうになるのをこらえながら。あらゆる感情が湧き起こり、そしてそれら全ての感情について「いや、そういうことじゃないのだ」とつぶやきながら、ただただ揺れた。

そう、そういうことじゃないんです、これは。これが何なのかはイルコモンズにだって、わかりません。うつくしいのかおぞましいのか、リアリズムなのかファンタジーなのか、人道的なのか残酷なのか、レクイエムなのかプロパガンダなのか、よくわかりません。わからないけど、ほとんど偶然にできてしまったこの映像と音楽には、人の心を揺さぶる「何か」があるのを感じ、それは、文化や言語や世代や国家を越えて共有可能なものだと思ったし、そうあってほしいと思ったからこそ、批判や反論や違和感はあるとしても、いつか必ずそれを飛び越えて、その彼方にいる誰かに届くはずだと思って YouTube にアップしました。

そして、この映像に揺れた次の瞬間には、9/30 に BS で放送された「Hello! Project 2006 Summer – ワンダフルハーツランド -」の録画を観て感動を覚えているのだし、また、いまもそれを観ながらこのエントリを書いているのだ。

モーニング娘。”をはじめとする“つんく♂”がプロデュースしたアイドルが一堂に会する音楽イベント『ハロープロジェクト2006』。子どもたちから親の世代まで幅広い支持を集めているこのコンサートは今年で8年目になる。恒例のシャッフルユニットを含め、元気あふれる彼女達のステージショーの模様をたっぷりと紹介する。
今回、“モーニング娘。”のメンバー“紺野あさ美”と“小川麻琴”がこのコンサートをもって卒業。番組では、二人を贈る他のメンバーたちのスペシャルインタビューを交え、感動的なライブの模様をたっぷりと贈る。
(収録 7 月 23 日・国立代々木競技場第一体育館)

だって、それこそがリアルなのだし。

iTunes Store で GAM と松浦亜弥の楽曲配信スタート

これまでどういう理由があったのかわからないけれど、iTunes Store (旧・iTMS)が始まって 1 年以上経つも、ハロプロの音源は iTunes Store に出ていなかったのですが、どうやら重い腰を上げたようです。

9月27日よりアップフロントワークスの商品が『i-Tunes Store』にてご購入いただけるようになりました!
10月4日には松浦亜弥+藤本美貴の話題のユニットGAMの2ndシングル「メロディーズ」をどこよりも早く超先行配信!!
あわせて、ニッポン放送松浦亜弥のオールナイトニッポン」のpodcastもスタート予定です。 お手持ちのi-podでぜひお楽しみください。

あと、藤本美貴さんのソロ時代の名盤 “MIKI(1)” も配信するようです。
まぁ正直、個人的には GAM とかすでにまったく興味ないけど、iTunes Store に打って出るってのは単純によい流れなのではないでしょうか。とかいいつつ、iTunes Store で買い物をまったくしない保守的な CD 派なのですが、僕は。
つーか、℃-ute 出せよ、℃-ute

Thanks!

Miki 1

涼宮ハルヒ関連 3 枚

涼宮ハルヒ関連でシングルがリリースされまくってるのですが、全部を買うわけにも行かないので、以下の 3 枚のみ購入。つか、それで十分という気もしますがw
いずれにせよ、あらためてじっくり聴いてみると、かなりといい感じ。「冒険でしょでしょ?」も「ハレ晴レユカイ」はかなりと音がいいし、”God knows…” は普通にかっこいいし。驚きました。

Jazz ピアノ 2 枚

まずは、Brad Mehldau Trio “House On Hill” から。これは、2002 年 10 月に吹き込まれたセッションからのリリース。同じ日の演奏は、一方は “Anything goes” として 2004 年にリリース済。
それがなぜ今頃?とか思ったりするのですが、今年 9 月に名古屋、大阪、東京のブルーノートを回るみたいなので、そのためなのかな、と思ったり。理由はなんにせよ、ファンとしては Brad Mehldau Trio の音源ならなんでも聴きたい!という感じなのですから、問題ありません。

もうひとつは、1,500 円シリーズ入りしていた Ahmad Jamal Trio “But Not For Me”。このアルバムは 1958 年にリリースされるや、100 万枚を売り上げたというブツ。Ahmad Jamal さんは、とにかく洗練されたセンスの良さがかっこいいですね。

バット・ノット・フォー・ミー
アーマッド・ジャマル
ユニバーサルクラシック (2006/06/21)

"Thelonius Monk Quartet with John Coltrane – At Carnegie Hall" について

菊地成孔氏による CD ガイド『200CD 菊地成孔セレクション – ロックとフォークのない 20 世紀』を眺めていたら、こんな記述が目に飛び込んできた。

本書の対談が総て終わり、ゲラが出そろってこのコラムを書き始めるや否や、まるで総て見切られていたように「奇跡の音源」と呼ばれる、例のあの、モンクとコルトレーンの双頭カルテットによるカーネギー・ホールのライブ盤が発売された。

え?この本のあとがきに記載されている日付は今年の 10 月だから、あとがきを一番最後に書いたかどうかはわからないとしても、そのあたりの時期にそんな CD がリリースされてたの?まったくもって認識してなかった!あり得ない!!いますぐにでも、一瞬でも早くその CD を手に入れないと!!!
ってんで買いに走ったわけなんだけど、どうも腑に落ちない。そもそも僕がその情報を見落とすわけがないのだ。そんな重要な情報なら放っておいてもWeb 経由で目にするだろうし、あるいは僕自身が見逃したとしても、地元の CD 屋さんが僕の趣味を把握していてあれこれ教えてくれるので、その手の情報については漏らすことがあり得ない。もしかしたらすでに買ったのにそれを忘れてるだけかとも思い、買った CD はすべて iTunesリッピングするようにしてるので検索をかけてみたけど、見つからない。どういうことだ……。
店について実物を見て理由がわかった。東芝 EMI から出てる日本盤ってば、例の CD もどき(セキュアCD)じゃねーか!!!そうだ、リリース当初に CD 屋さんに教えてもらってたんだけど、CD もどきだからってんで買わなかった、というか買ったところで聴けない(CD 再生装置として iMac しか持っていないし、それ以外使う気もない)ので買えなかったから、湧き上がりかけた激しい怒りをうっちゃるべく、存在を記憶から抹殺してたよ!!!
つーか、最近 CD もろくに買ってなかったし、そもそも最近のコピーコントロール事情がどうなってるのかもしらなかったせいで激しくいまさらな反応になっちゃったけど、このセキュアCDとかいうやつ、激しくウザそうな存在じゃないか。

また、「音楽配信メモ Sony BMGのXCP-CCCD問題が大事になりそうな気配」でも疑問が呈されているように、

XCPと並ぶ「現在のCCCD技術」であるCDS-300(東芝EMIは「セキュアCD」だとか「フェアフリーダム技術」だとかふざけた名前をつけて問題から目を背けさせようとしてるけど)も、インストールするとPC上でCDリッピングをさせないようにするガードを勝手に埋め込むんだよね。こっちの方は技術的にどうなんだろ? マルウェアとは違う働きなのかな。

ってな事情があったりもして、ウザさ倍増。まぁ、実際問題、プロテクトは簡単に回避できちゃってあんま意味なさげではあったりするみたいなんだけど。
んでもって件の CD は、例によって日本盤と欧州盤は CD もどき、US 盤は普通の CD ってな二重基準でリリースされてるってなやり口で、つーか CCCD がどーのとか騒いでた時となんにも変わってないじゃないか、ってか、ますます状況はウザ化してるのね……とげんなりしつつ、US 盤を amazon で注文しておきました。

SUPERCAR の新譜について

待ちに待ったSUPERCARの4thアルバムを買いました。やはり、待っただけあって、素晴らしい内容でした。
1stではまぁ「ギター・ポップ」なんていわれるようなジャンルに属する音で、好きではあったものの、なにか決定的なインパクトに欠けているという感じがしていました。2ndでミニマルかつきめ細やかなサウンド作りが垣間見えてきて、3rdでテクノ的なメソッドを大幅に取り込むことによって決定的に次の一歩へと踏み出したような印象を持ちました。 そして、今回のアルバム “HIGHVISION” を聴いたわけですね。”STOROBOLIGHTS” はシングル盤ですでに聴いていましたが、改めて素敵な曲だと思いました。
3rdをリリースした頃のインタビューで彼らはRADIOHEADの “KID A“について深い共感を語り、影響を受けたということでしたが、今回のアルバムは特にそうですが、SUPERCARRADIOHEADとくらべて音がクリアで乾いているところが素晴らしいのではないかと、個人的には思いますね。
ちなみに、プロデュースをROVODUB SQUADで活躍している益子樹が手がけています。そちらのユニットの音楽も好きでよく聴いているので、全部ひっくるめて是非!という感じでおすすめなのです。

コピー・コントロールCD(CCCD)推奨マーク

コピーできないCDというのが少し前から話題になっているようですね。18日のCNET JAPANの記事によると、コピーコントロールCDをいままでのCDと区別するためのマークが発表されたようです。エイベックスが出したBoAのCD等は個人的な趣味の範疇外であるために、まだ実物を検証してはいないですが、Macでは再生できないというのはいかがなものでしょうか?マカーの皆さんの意見を聴きたいところですね。
去年のCDの売り上げは前年にくらべてだいぶ下がっていたみたいで、レコード会社さんはそれを、ブロードバンドの普及に伴うファイル共有ソフトが原因である(そこまで決めつけちゃいないか…)と考えているようですが、どうなんでしょ?僕のことをいわせてもらえば、確かにTV番組で見られるようなアーティストのCDはアレでアレしたりもしますが、かといって僕がCDを全く買わないかといえば、普通の人よりは何倍も買ってるわけですね。
それはともかく、5月には東芝EMICCCD規格に則ったCDを発売するということで、この先そういう流れになっていくのでしょうが、考えるべきことがたくさんあるなあという感じがしますね。

© 2020 栗林健太郎

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