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南條範夫 + 山口貴由『シグルイ』

シグルイ 1 (1)
シグルイ 2 (2)
シグルイ 3 (3)
シグルイ 4 (4)

おれはおまえのパパじゃない – 普段漫画を読まない人にシグルイをレコメンド」の紹介で興味を惹かれた『シグルイ』を買ってきて読みました。もうね、これ、面白過ぎ!!! ひとを斬ったら臓物が飛び出る、そんなシンプルな事実に拘泥しまくった清々しさ。

臓物モノといえば、たとえば駕籠真太郎さんによる諸作品が思い起こされたりもするわけですが、駕籠さんのはなんというか記号的で楽しい臓物、「シグルイ」はそれに比べるともう少し生々しいかな、という気がします。また、単行本の最初に無意味としか思えない臓物や筋肉繊維むきだしのカラーイラストが書き下ろされているあたり、ただならぬ注力ぶりを感じます。

もすこし巻が進めばあれこれ書きたいなぁと思うのですが、いまはもう、たぶんお話的には 1/10 も進んでないんだろうなというあたりなのに、果てしないハイテンションぶりに圧倒されるばかりで、ただただ面白い、としかいいようがない状況なのです。

浅野いにお『ひかりのまち』

ひかりのまち

浅野いにおさんについては、2 年ぐらい前? だったかの Quick Japan で紹介されていたことで知り、その紹介が、なんつーかいかにもポスト 90 年代のあの(どの)へん系漫画家みたいな感じで、なにはともあれとりあえず読んでみたいなぁとか思っていたわけですが、なかなか読む機会がなくて、てゆか売られてなくて、たまたまこの本が売られているのをみつけたので、さっそく買って読んでみたのでした。確かにまぁそれ(どれ)系な要素がつまりまくっていて、読んでて気恥ずかしい感じを覚えなくはないのですが、しかし、芳一たち家族や、あるいは生まれ変わりの幼稚園児のエピソードなど、わりとあっさり巧く感動的なお話になってたりして、普通に感動的な思いがしたし、それはまぁ悪くないことだなぁとは思いました。

ハチミツとクローバー』を読んだときも思ったけど、90 年代的な空気と影響が感じられるなぁなどといいつつ、その実、単に自分があの時代を投影しているに過ぎず、そういった態度で以てそれらの作品を読んでしまうってのは、オッサンってのはみんなそんなもんなんだろうからしかたなんだろうけど、しかしやっぱかっこわるいことであるなぁと思ったので、あんまりそういうことをいわないようにしよう、と思いました。

山崎さやか『はるか 17』

はるか17 1 (1)
はるか17 2 (2)
はるか17 3 (3)
  • コミック
  • 4063289737
  • 2004/08/23
  • ¥540
  • 講談社
はるか17 4 (4)
はるか17 5 (5)
はるか17 6 (6)

漫画のことはあまり知らないのですが、そんな中で好きな漫画家を挙げよといわれたら真っ先に挙げるだろうひとりであるところの山崎さやかさんの『はるか 17』をようやっと読み始め、芸能界モノということで読む前はやや不安を感じたものの、しかしやっぱり面白い。お話自体は、真面目な眼鏡っ娘が、眼鏡を外すと実は可愛くて、本人には自覚はないけどひとを惹きつける魅力を持っていて、ひょんなことで巻き込まれるようにして入った芸能界でいろんな葛藤を克服しながら成長していくってな、特にどうってこともないものなのですが……と書いてたら、何が面白いんだろう? という気分になってきたけど、なんか面白いんです! ともあれ、平山あやさん主演でドラマ化されるそうで、そゆ意味でも注目です。

ひぐちアサ「ヤサシイワタシ」

ヤサシイワタシ 1 (1)
ヤサシイワタシ 2 (2)

ちょっと前に「サークルクラッシャー」なる言葉が、はてなダイアリキーワードでいろいろと盛り上がっていて、そこで「参考文献」として「ヤサシイワタシ」という漫画が挙げられていたので、読んでみました。

東京ラブストーリー」の赤名リカを思い起こさせもする我が儘な、そしてお決まり的に過去や家族関係のあれこれで陰があったりもするという女性と、怪我でテニスを挫折せざるを得なかったりしていろいろあったのかもしれんがまぁわりと普通な男性とを中心に、大学の写真部を舞台に色恋沙汰なり人間関係のもつれなりがあれこれあって大変でしたね、というお話。セリフ中心にお話をどんどん進めちゃってるってのが漫画としてはちょっとアレかなぁ。下手くそな小説みたいだ。しかし読み進めるにつれ、ここで描かれるひとたちのキモさにそれなりにムカムカしてくるのであってみれば、なかなか面白い漫画ではあったかなぁと思いました。んでも、サークルクラッシャーってのとはちと違うんじゃないかなぁ、という気もしましたが……。

© 2020 栗林健太郎

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