2021年12月19日

朝、早めに起きてもいい感じな気もしたが、やっぱりまだ体がだるくて10時過ぎまで。その後、「kotoba 2022年冬号」(特集「独学の愉しみ」)をぱらぱらめくる。思いのほかいろんな人がいて、楽しめた。佐藤優さんが、何でも一冊のノートに書いていくということを話していて、真似してみようと思ったりもした。ちょうどiPad Miniも買って使っているところだし、Good Note5を使って何でも書くようにしてみようかなあ。しかし、それなら別にiPhoneでもいいじゃんと思うのだし、今までなんで書いてなかったのか?ということでもある。でもまあ、手書きするということの効能というのもあるのかもしれない。

お茶しながら、アイシア=ソリッドさんの「Deep Learning の世界」をひたすら観る。1.5倍速で延々見続けて、32回目のBERTまで見終わった。AttentionやTransformer系の動画はこれまでにもそれぞれ何度か観たのだったが、今回初めから通して集中して観ていることで、勘所が何となくわかってきた感じもして、以前よりは少し理解が進んだようにも思える。ひととおり見終わったら、何か手を動かしてやっていこう。研究テーマにも取り込んでいきたいのだけどなあと、少し考えてみたりもした(特に思いつかなかったけど)。

帰宅して、今日も何かエッセイを書こうと思って、先日観たミチオ・カクさんの動画からインスパイアされた話から、常日頃考えいたことにつなげて「アリストテレスを真剣に受け取る:「物」を通じて社会へ開かれるエコロジー」という記事を書いた。最後のまとめのところで話を展開させて終わろうとひねってみたら、今まで言語化できていなかった発想を書くことができて、よかった。まだ言葉が足りないのだが、その端緒を捕まえた感じ。

「日経サイエンス」を3カ月分ためてあったので、ひたすら読む。吃音症の神経科学的な原因、BMIで脳卒中が原因の麻痺を治療する話、BMIによって脳波を読み取ったり介入したりすることへの展望など、神経科学の話にやっぱりひかれる。あとは、ベーリング海峡(というか、氷河期の頃なので海峡ではなかったのだが)を渡ってアメリカ大陸に移った人類学の話。逆に、化学の話とかには、あまり興味を惹かれない。いやまあ面白そうだとは思うけど。いずれにせよ、勉強しないと理解が及ばないことが多い。

夕食をとりながら、NHKプラスで中村吉右衛門の追悼番組を観る。渡辺保さんが吉右衛門の良いところとして、台詞回し、スケール感、艶という3つをあげていて、確かに吉右衛門さんにはその3つが揃っているし、また、役者だけでなく人間として大きくなるにはそうしたことが重要だろうと思われた(台詞回しは、人に響く言葉をかけられるとかそういう意味で読み替えた)。自分のことをどうにも小物だとずっと思えてならないので、興味深く聞いていた。ともあれまあ、仕事で何を成すかということだよなあ。

そんなことを思っていたら、Netflixの「浅草キッド」の広告が流れてきて、芸事つながりで気分が乗って、さっそく観てみた。原作小説については、出たばかりの頃に本が出ていたのを見たことはあったのだが、特に興味をそそられることもなく、読まずにきたのだったが、この映画は面白かったなあ。特殊メイクで実現した(と思われる)現在の北野武を模した姿は「不気味の谷」現象のようになってしまっていたが、話自体は当然のように面白く、演出も気が利いていてよかったと思う。深見千三郎役の大泉洋さん、そして、鈴木保奈美さんの良さ。ほれぼれした。

北野武の話というよりは、深見千三郎の話として心打たれるところが多く、今となってはああいう葛藤を抱えながら自分の信じるところを生きていくという姿は珍しくなってしまったように思われ、映画は後出しで人情ものみたいになってしまってどうかというところではあったが、それはさておき、そのような屈託にどうにも弱い。自分は、ありがたくもかなり屈託なく生きられているのだが、屈託なく生きることがいいことなのかどうかはわからない。

2021年12月18日

どうも睡眠の質が良くなくて、11時ごろまでだらだら寝てしまう。その後、枕元に置いてあった橋本麻里『かざる日本』を読み始める。のっけからぐいぐい引き込まれる書きぶりで、ひとまず最初の2章を読んでみた。その後、Kが出かけようというので、準備して外出。

気になっていた「濱松うなぎ中川屋」へ。コンクリート打ちっぱなしの、1階にオシャレっぽいカフェの入っている建物の2階に店を構えている。何はともあれ鰻重を注文。その他、肝焼きと鰻ざく。おつまみもそれぞれに美味しくて、期待が高まる。数十分ほど待って出てきた鰻重は、出色の美味しさ。直近の数回は、構えは立派だけどたいしたことはない店でばかり食べていたのもあるのかもしれないけど。その後、龍土町の方へ歩き、ブルーボトルコーヒーで一服。

お茶しながら、『ディープラーニング 学習する機械 ヤン・ルカン、人工知能を語る』の続きをひたすら読む。自伝的な語り、ニューラルネットワークの歴史、そして数学的な説明を施した技術的な解説が交互にあらわれるという、面白い構成。なかなかこういう本を書ける人はいなかろう。帰り道に「文喫」に寄って『惑星の風景 中沢新一対談集』、「kotoba 2022年冬号: 独学の愉しみ」を買う。帰宅して、中沢本をひたすら読む。

唐突に、何か自分の考えをもっとまとまった形で書くようにしないとなあという気になった。日記という形では毎日書いているけど、断章的な短文を書き連ねているだけで、文章力の向上には寄与しないだろうと思う。それで、アカウントだけ取って放置してあったnoteに「道具を買うということは、数万年にわたる責任を引き受けることである」という文章を書いてみた。なかなかうまく書けない。また、noteの見た目もあって、文体が引きずられてしまう。いくつか意識的に書き分けてみよう。

Kが、TBSラジオでバナナマンの人がペニスがどうのという歌を歌っていて、それが面白かったといって聞かせてきた。馬鹿馬鹿してくて、深夜ラジオのテンションという感じがする。今でもこういうのやってるんだなあ。

2021年12月17日

朝は起きられず、研究タイムはなし。その後、ひたすら夜までミーティングや研修や1 on 1など。ずっと喋り通しだった感じだなあ。

昨日からヤン・ルカン『ディープラーニング 学習する機械 ヤン・ルカン、人工知能を語る』を読み始めた。機械学習についての興味を高めていくために、寝付く前の読書タイムに読もうと思って買ったのだったが、めちゃくちゃ面白い。最近、古典的計算主義とコネクショニズムの話などもあらためて調べたりしていたのだが、ヤン・ルカンさんは自らをサイバネティクスの後継者と位置付け、研究を開始した当時は「ニューラルネットワーク」という言葉が禁句のようになっていたのでその代わりにコネクショニズムと呼ばれていた分野の可能性を信じて、諸々の成果を上げ続けてきた人物。まずその歴史的な流れや雰囲気の辺りが面白い。

引き続き、アイシア=ソリッドさんの「Deep Learning の世界」を観る。今日はResNetからWord2Vecのあたりまで。例によってめちゃくちゃわかりやすい解説でありがたい。これを観てからさらに詳細を見ていくと、理解が深まりそうだ。まずは動画をじゃんじゃん観ていこう。その後は、なんか適当な本の内容を実装していく感じにしようかなあ。しかし、論文を読むための数学的な勘所がまだまだ全然なので、そのためにはやっぱ数学を勉強しないとならないのだが、漫然とやっていても身につかないので、論文か数学的なところも含めての解説に当たりながらやっていきたいところ。

ヤン・ルカンさんの本を読んでいて、自分ももっと広い視野で大きなことを目指してやっていかねばならないのではないかと強く思わされた。今やってる分野についてもそうだし、研究所としてのビジョンもあるので、もっと広く視野を広げて、さらに世の中に対してどういう根本的な課題を解決するものなのかという観点で、やることを高めていかないとなあ。

あと、一応、「研究分野は?」と訊かれたら「IoTシステムの研究」と答えるだろうので、博士後期課程を出て博士号を取る頃には本を書けるぐらいの知識を得ている必要があるはずで、もっとちゃんと読むべき論文を歴史的にリストアップしていって、読み進めていかないとなあと思ったりした。文献リストを作るという作業をしていかないとなあ。ちょっとこれも時間とってやるようにしなければ。あとやっぱ、機械学習もからめていきたいよなあと思っているところ。それそのものというよりは、IoTシステムにおける応用とか、基盤をどう作るかとかそういう話になるとは思うけど。

2021年12月16日

朝30分の研究タイムは、修論の続き。見出しを入れていったり、書き足すべきところを洗い出したりなど。やってみるとうまく見出しが作れないところとか、一貫性の点でうまくいかないところなどがあって、時間がかかるものだなあ。その後、出社して抗体検査を受けたり研究会や定例ミーティングをしたりなど。

夜は、いろいろお世話になっている人を囲んで、忘年会。今年はあまり交流したりもできなかったのだが、年末に飲みにいくことができてよかった。

アイシア=ソリッドさんの「Deep Learning の世界」は、続きを見続けて、ResNetの途中まできた。あらためて、めちゃくちゃわかりやすくて、それでいて勘所を外さずにきっちり本質を説明してくれている動画揃いで、とてもありがたい。今日の研究会で、機械学習の適用について話をしたりしたのだったが、自分自身、別にちゃんとわかっていっているわけでもないので、もっとちゃんと勉強していかないとなあと思っているところ。

自分の研究を、もっと情報科学の研究らしい内容にテーマを昇華させていきたいという気持ちもある。まだ姿が見えないが、視野を広げていかねばと思う。もっと根本的な課題を捉えて、広くインパクトをもたらすようなことをしていかないとなあ。考えようによっては、今やってることだってそういう方向があるだろうし。そういう意味でも、機械学習についてあらためてやっていくことに意味があるように思っているところ。

2021年12月15日

朝30分の研究タイムは、修論の見出し付け。あまり進まず。でもまあ、なんかぼちぼちやることは見えてきた感じ。あまり時間もないので、どんどんやっていく。研究関連では、大学院の博士後期課程への出願書類を郵送した(学内進学はプロセスが違うということで、以前に出したのは却下になったのであった)。もうちょっとブラッシュアップするかなあと思っておいてあったのだが、時間も取れそうにないし、口頭試問の時に準備する方が大事だろうなあと思ったのもある。年明けてからも、研究関連であれこれと期限があるので、効率的にやっていこう。

夜は、CTO協会のイベントで、2連続で話す。一つ目はコミュニティを盛り上げる役目の人を募集するイベント、二つ目は定例のオンボーディングのイベント。周りのみなさんがどんどんやってくださってるおかげでちゃんとことが進んで素晴らしい。

DELF A1をパスするのと、そろそろまたTOEICを受けるかというのとで、どちらもちゃんと勉強して臨もうと思っているので、そのためにルーティンを新たに整備することにした。DELFの方は、A1用の日本語による参考書が出ていたのを以前買ってあったので、それを毎日1課ずつ進めることにする。TOEICについては、リスニングのドリルみたいな本を買ってあるので、そちらも毎日3課ずつ進めることにした。そういうものが使えるところは使っていく。

明解言語学辞典』を通しで読むかと思って、とりあえず頭から読んでいく。キャッチーな外見とは打って変わって、当然のことながらガチなノリなのでけっこう難しい。しかし、一冊読み切ればそれはそれでいろいろと得るところも多かろうと思うので、ぼちぼち読んでいく。やっぱり勉強する系はパソコンに向かっていると気が散るので、部屋の隅の本棚の前に置いてあるビーズクッションと膝上デスクに移動することで、それだけしかしない状況にする方がいい。それで、勉強のための本や毎日読むものなどを、その近くに置いておくことにした。

あらためて機械学習についてももっとちゃんと勉強していかないとなあと思っているところなので、アイシア・ソリッドさんの「Deep Learningの世界」シリーズを頭から見ていったらどうかと思い、はじめてみた。1.5倍速でひたすらじゃんじゃん観ていく。エピソード1から8まで観た。観たことのない動画もいくつかあって、特に「【深層学習】関数 – なぜ「深さ」が AI を生み出しているのか?【ディープラーニングの世界 vol. 3 】 #054 #VRアカデミア #DeepLearning」にはとても感心した。

2021年12月14日

朝、目覚ましをスヌーズにしたつもりが止めてしまっていたようで、寝過ごしてしまった。その後は、定例ミーティングなど。年の瀬でもあるので、来年に向けてあらためて目標を定めていかなければ。

夜はボードメンバーの忘年会。19時から24時まで、延々色々とおしゃべり。仕事のことがほとんど。僕は、飲み会でもなんでも仕事の話をする方が好きなので、それで良い。

帰宅して、『これからはじめる フランス語入門』の続きを読み、読了。Duolingoを継続していても、文法についての全体観がないままに進めていて効率が悪いなと思ったので、あらためて入門書を読んだ。読んでみると、ぼんやりとしか理解していないところが多くて、読んでよかった。しかし、なかなか憶えられないなあ。なんかもっと、チートシート的なもので無理やり記憶するみたいなのが必要そう。

とても影響を受けた高橋伸夫『殻―脱じり貧の経営』という本があり、そこで議論されているマックス・ウェーバーのいわゆる「鉄の檻」と訳されている概念(原文ではGehäuse)について、思いを馳せたりした。鉄の檻というと何やら隔離的なイメージだが、ウェーバーがいおうとしていたのは実際にはそういうことではなくて、繭のように守るものでもありつつ、しかしずっとそこにいては死んでいってしまう、そういう両義的な概念なのであった。自分自身の思考や責任についても、そういう二面性に対する正当な評価と、そこからの変化を果たしていかないとなあ、みたいなことを思うのである。

2021年12月13日

朝30分の研究タイムは、修論に見出しをつけていく作業。元の論文は枚数制限が厳しかったこともあってあまり見出しをつけていなかったので、修論ではもうちょっと構造化してわかりやすくしていく。まだ最初の方だが、最後までつけていく過程で、もうちょっと書き方を変える方が良さそうな箇所などが見つかっていくだろう。早いとこ終わらせたい。というか、気づいたら12月は忘年会やらなんやらが盛りだくさんになっており、1月も上旬はほとんど時間が取れなさそうなので、どんどんやっていかないと。

その後、出社して各種ミーティングなど。また、来年に向けての人事による企画でちょっと参加。GMOペパボエンジニア Advent Calendar 2021に寄せる記事を書き忘れていたのに気づいたので、その後1時間弱ぐらいで「2021年のエンジニア・研究者としてのアウトプットをふりかえる」という記事を書いて公開した。ふりかえってみると、あれこれやったなあという感じ。博士後期課程では、もっともっとやっていかねばなあ。ともあれ、機会をいただけているのはありがたい限りである。

夜は、CTO協会の、僕が担当理事をしているコミュニティワーキンググループの忘年会。F氏がお店等手配してくださって、立派な焼肉屋さんで執り行われることになった。感謝である。あまり飲み過ぎると後に響くので(今週は3回忘年会がある)、ほどほどに。終わった後、お茶しながらMiracle Vell Magic『英語が話せる人はやっている 魔法のイングリッシュルーティン』、町田健『言語学が好きになる本』の続きをそれぞれ読んで、読了。酔い覚ましに歩いて帰る。帰路、例によってYouTubeの英語動画を聴きながら歩く。もっとちゃんとリスニングできるようになりたい。

2021年のエンジニア・研究者としてのアウトプットをふりかえる

こんにちは、あんちぽです。GMOペパボ株式会社で取締役CTOをしています。また、ペパボ研究所の所長や北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の社会人学生としても活動しています。本記事では、今年のエンジニア・研究者としての対外的なアウトプットについてふりかえりたいと思います。

アウトプットの概要

対外的なアウトプットについて、自己紹介ページに記録するようにしています。それによると、今年は17回のアウトプットがありました。その内訳は、以下の通りです。

  • 国際技術カンファレンス: 1回
  • 国内学会発表: 2回(内1回は査読付き)
  • 国内技術ミートアップ: 7回
  • パネルディスカッション: 5回
  • 招待講演: 1回
  • 講義: 1回

また、国内学会発表に関しては、2件の受賞がありました。

全体を通しての感想

2021年は、コロナ禍の2年目ということで、2020年に引き続きリアルな場で集まる機会は持ちにくい年でした。一方で、国際的にも国内的にも数多くのカンファレンスやミートアップがオンラインで行われることが一般化したことで、参加することはしやすくなったように思います(参加した結果として得られることの多寡はともかくとして)。

そんなこともあり、今年はこれまでで一番対外的なアウトプットが多い年となりました。上記したアウトプットも、ほとんどがオンラインで行なったものです。出不精なこともあり、オフラインのみだったらこうはいかなかっただろうと思います。オフラインにもそれはそれでいい面がたくさんあるのですが、今後もオンラインとのハイブリッドが継続するといいなあと思います。

アウトプットの紹介

アウトプットの概要で紹介した内容について、それぞれのカテゴリに基づき、簡単に紹介します。

国際技術カンファレンス+国内技術ミートアップ(1回+7回)

まずは、技術的なアウトプットについて紹介します。

ElixirConf US 2021

対外的アウトプットとして一番大きかっただろうことは、なんといってもElixirConf US 2021での発表だろうと思います。詳しい内容や経緯については、会社のブログで「ElixirConf US 2021登壇報告: IoTシステムの開発における課題の解決を目論むElixir製のフレームワークPratipadについて発表しました」というエントリを書きましたので、そちらをご覧ください。後述する通り、昨年末からElixirの虜になっていて、その流れで大きな舞台で発表できたのはとてもよかったです。

以下でスライドと動画を観られます。

スライド
YouTube動画

技術系ミートアップ

『プログラミングElixir 第2版』を読んでいまこそElixirに入門しよう」という記事に書いたとおり、昨年末にElixirと「運命的な」といっても過言ではないような出会いをして以来、1年を通じてElixir関連の活動をしてきました。そのため、ミートアップでの活動はほとんどElixir関連のものばかりです。また、9月ごろはNeos VRというメタバースプラットフォームにもハマっており、その話もしています。

Elixir関連(とNeos VRも再開したい……)は、来年も引き続き精力的にやっていくことになると思います。

国内学会発表(2回、内1回は査読付き)

冒頭で書いた通り、ペパボ研究所の所長と社会人大学院生という、研究に関わる者としての活動もしています。今年は、修士2年ということでいよいよ研究に本腰を入れねば!というわけで、2つの研究テーマについて発表をしました。

SIGSE207

3月に、IoTデバイス内アプリケーションのアップデートについて、情報処理学会のソフトウェア工学研究会で発表してきました。アプリケーションのデプロイについては、本職のWebアプリにおいても大きな課題領域なわけですが、IoTデバイスにおいても今後ますます重要になると思います。そのあたりをErlangの持つHot Code Reloadingという機能を用いて解決できないかという試みです。

IOTS2021(査読付き)

もう一つのネタは、こちらはメインの研究テーマとして、修士課程の研究として取り組んだ内容です(前述のElixirConf US 2021での発表は、この研究に関する技術的な側面にフォーカスした内容でした)。デバイス層、エッジ層、クラウド層の3層構造で成り立つIoTシステムは、実装や通信方式、データフロー・処理の記述などにおいて、複雑になってしまいます。それを解決しようという試みです。

こちらに関しては、論文とプレゼンテーションをそれぞれ評価いただき、優秀論文章と優秀プレゼンテーション賞をいただくという光栄に浴しました。ありがとうございます。

パネルディスカッション+講義+招待講演(5回+1回+1回)

技術や研究以外でも、たくさんの機会をいただきました。

パネルディスカッション

お声がけいただいて、パネルディスカッションでお話しする機会も多くいただきました。オンラインでのディスカッションには難しいところも多いのですが、気軽に話をできる・聴ける機会ではあるので、今後も機会があればどんどん参加したいと思います。

講義と招待講演

また、若い方々にお話しする機会もいただくことができました。バンタンテックフォードアカデミーの学生さんへの「特別授業」は、今年で3回目になります。毎年少しずつ趣向を変えて「エンジニアリングは楽しいよ!」ということをお話ししています。今年は、自分自身も学生なので、その点を絡めて話しました。

また、フィヨルドブートキャンプのみなさんへのお話については、自分自身の偏見も交えた話をあえてすることで、すでに一定の実績を成し遂げてきた方々が次のステップへ進む上で、元気付けられるようなお話ができればと思って取り組んでみました。

おわりに

先にも書いた通り、今年はこれまでで一番対外的なアウトプットが多い年となりました。社会人学生をやっていることもあって、研究関連やそこから派生した内容が多かったように思います。とても楽しくやれており、大変にありがたいことです。また、来年度は博士後期課程に進学しようと思っているので、ますますアウトプットを加速させていく必要があります。

また、パネルディスカッションや若い方々へお話しする機会について、今後もチャンスをとらえて引き続きやっていきたいと思います。何かありましたら、どうぞお声がけください。

GMOペパボエンジニア Advent Calendar 2021」の13日目は「lumeを試してみた 2021-12-13|hkt100rtkn」です。そちらも是非ご覧ください。

2021年12月12日

今日は誕生日。45歳になった。四捨五入すると50歳ということでアラフィフということになるのだろうけど、あんまそんな感じはしないかなあなどと思う。ともあれ、50歳になる前には博士号を取っていたいものだと、ちょっと先のことを思ったりした。しかし、最近よく思うのは、21世紀に入った頃なんてほんの少し前という感じの感覚なのだが実際は20年前で、普通に考えると昔といっていいぐらいの懸隔のある頃だったりして、しかしその20年前はもう21世紀なのだからそんなに昔のことでもなく……と思考がループする。歳を取るというのはそういうことなんだろう。

Kがマックで食事したいというので、昼食はマックへ。家族づれで混んでいる。ベーコントマトバーガー的なもののセットと、ビーフシチューパイ。その後、ミッドタウンで買い物。Kがお正月用におせちを作るというので、木屋で野菜の型取りをする金具を買ったり、ついでに雪平鍋も買う。鍋を買うというのはかなりの決心がいることだ。特に雪平鍋については京都の鍛金工房WESTSIDE33のものをいずれ買おうと思っていて、しかし10年以上も決心がつかずにいたところ、まあもういいかという気持ちになって、今日、木屋のものを買うことになったのであった。

さらに、Kがお盆がほしいというので、それならTIME&STYLEで買うことにしようといって、立ち寄る。具体的にどれを買うかは、Kにおまかせ。この店は、オーナー兼デザイナーの方のセンスが一貫していて、けっこう好き。うつわ関連は、基本的に個人の創意の込められたものに惹かれるのだが、ここのはプロデュースというのみならずデザインもオーナー社長がしているのだし、トータルで作家ものという変わった位置付けとして、アリということになっている。ナチュラルな木目の稜花盆を2枚、陶器の小ぶりなお重をひとつ買った。

さらに、最近めっぽう寒さに弱くなってきたので、ユニクロでヒートテックのシャツをタイツをそれぞれ3枚と、暖かい部屋着を購入。その他、スギモトでハンバーグ、スーパーで今晩の食材を買う。さらに、お茶しながら、昨夜から読んでいる町田健『言語学が好きになる本』の続き。そうしていると、いろいろと本を見たくなってきたので、神保町へ。三省堂書店に寄る。

原基晶『ダンテ論: 『神曲』と「個人」の出現』、納富信留『ギリシア哲学史』、橋本麻里『かざる日本』、鳥原学『教養としての写真全史』、Moment Joon『日本移民日記』、樋口恭介・編『異常論文』、小谷善行『ことばの数理千一夜 ことばの仕組みとパズルと数学と』、モーリス・ジャケ+舟杉真一+服部悦子『DELF B1・B2対応 フランス語単語トレーニング』、島袋盛世『沖縄語をさかのぼる』を購入。さっそく、お茶しながら、Moment Joonさんの本を読む。曲はもちろんのこと、文章でもいろいろ考えを開かされるなあ。

帰宅して、Kがハンバーグやホタテのカルパッチョやらで豪華なご飯を作ってくれた。食べながら「青天を衝け」を久しぶりに観はじめたら、栄一の見た目がほぼ変わらないのに戦争が云々とかいうので「日清か?」と思ったら、日露戦争だという。栄一は1840年生まれだから、その頃には64歳とかなのだが、どう見ても30代にしか見えない。一方で、慶喜や喜作役の俳優は白髪やメイクで加齢処理をしている。なぜそんなことになっているのだろうか。

その後、『沖縄語をさかのぼる』をひたすら読んで、読了。沖縄語というタイトルだが、実際には日琉祖語から派生した琉球祖語に含まれる諸語の話も多く含まれる。奄美語もその中に入るのだが、僕自身は奄美語はほぼ理解できないし、ましてや話すこともできないので、学ぶことが多い。しかし、琉球諸語は、文法的には日本語とそんなに違いはないし、再建してみると日本語に近いボキャブラリも多いのだろうが、それでもそれぞれのボキャブラリの差異はかなり激しいように思われ、不思議な気持ちがする。

さらに、『ダンテ論』を読む。今年は、ダンテの没後700年。ダンテはマラリアで死亡したそうだ。マラリアといえば暑いところの病気というイメージだし、実際にそうでもあるのだが(「FORTH|マラリアについて」)、古いイタリア語のmal aria(悪い空気)が語源だそうで、イタリアでもあったし、日本でも古くから記録されているという。

2021年12月11日

朝、10時過ぎに起床。昨晩、かなりお酒を飲んだことで、悪酔いしないよう水分をたくさん摂ったこともあって、寝てる間にトイレに2回立ち、明るくなった後、二度寝、三度寝しつつまた行って、そんな感じだったので睡眠の質はあまり良くない。もうちょっと寝ていたかったが、明るくて眠れないので起き出す。原稿リポジトリのイシューの処理をしたり、原稿に手直しを入れたり、福田純也『外国語学習に潜む意識と無意識』の続きを読み進めたり。

セブンイレブンの弁当で昼食を済ませた後、本の続きを読んでいたらKが散歩しようというので、近所の公園をぐるっと巡る。天気がよく、日差しが柔らかくて気分がいい。その後、公園近くのカフェに寄って、コーヒー。グァテマラのなんか特殊な製法のものだという、変わったコーヒーをいただく。土っぽい、複雑な香りと味がする。そのカフェの壁に、”Ce café, j’en ai l’eau à la bouche.”というフレーズが手書きされていて、Kと構文解釈談義をしたり。”en”が何を指すのか考えていて、”café”を指すのだろうけどどういう構文なんだろうかという話。

その後、さらにお茶しながら『これからはじめる フランス語入門』を読む。続きを読み始めてすぐに、さっき検討していた話が中性代名詞として現れたので、タイムリー。しかし、種類が3つもあって憶えられないなあ。

夜は、明日の誕生日のお祝いということで、Kが人形町の㐂寿司を予約してくれた。ありがたい。江戸前鮨好きとしては、以前から行きたかったお店。お刺身、カワハギの肝和え、香箱蟹などのおつまみの後、握りを10貫ほど。お酒は瓶ビール一本のみで、あとはお茶。お腹いっぱいいただいて、満足。食べながら、フランス語をもっとちゃんと勉強しようと思ってるのでいっしょに学校に行ったらどうかというような話をしたり。アンスティチュフランセのコースを検討する。

帰宅して、『外国語学習に潜む意識と無意識』の続きを読んで、読了。後半は問題意識があまりわからない話が多くて、ちょっと読み飛ばし。関連して、古典的計算主義とコネクショニズム周りについて、『心を知るための人工知能: 認知科学としての記号創発ロボティクス』と『ワードマップ 心の哲学: 新時代の心の科学をめぐる哲学の問い』の該当箇所を読み返したりした。後者では、コネクショニズム一辺倒だけじゃいけないだろうという感じだったのだが、前者では「認知的閉じ」から記号がいかに創発するかという話を扱っていて、構造的な思考や推論についてもその方針でそのうちいけるんじゃないかなあと思う。