コンポジションのスタディ。継続中。

写真を撮る時、誰しもがある種の偏りを避けられないのだろうと思うのだけど、それはたとえば、被写体の面白さを引き出すようなクローズアップであったり、全体を俯瞰するような引いた広角でのパンフォーカスであったり、その中間であったりする。つまり、自分のものの見方の傾向というのが、視覚的な好みであるかのように現れるわけだ。

僕は、コンポジションやオブジェクトのアレンジメントをいかに収めるかという観点で撮ることが多い。被写体がなんであるかというのは、価値判断を左右する度合いが少ない。それは、フォーカスするよりも視野を広くしてバランスを取る思考スタイルであることの視覚的な現れなのだと思う。

思考スタイルが視覚的な好みにも現れると一般論としていえるのかはわからないが、自分については両者が自覚なくぴったり一致していたということに気づいたのは驚きだった。裏返すと、フォーカスすることが相対的に苦手ということだろうし、実際にその通りである。

自分が写真を撮ること自体にどういう意義があるのかはわからないが、想定していた意義の外に、精神分析的ともいえるような発見があったことが面白く思える。逆に人物を被写体にバチバチにセッションする感じで写真を撮り続けたら、思考スタイルが変わったりするのだろうか。それはそれで試してみたいとも思う。