天皇誕生日で休み。まだ慣れないなあ。

お茶しながら『舞台をまわす、舞台がまわる - 山崎正和オーラルヒストリー』の続きを読む。いよいよサントリー財団設立というところの直前まで。細かいことまでよく覚えているし、数十年前の込み入った議論についてもすらすら説明し始めるし、ほんと頭がいいんだなあと感嘆を覚える。

Kと待ち合わせて、サントリー美術館へ。図らずも山﨑つながり。「御大典記念 特別展 よみがえる正倉院宝物―再現模造にみる天平の技―」を観る。

ちょうど『古代史講義─邪馬台国から平安時代まで』で正倉院に見られる天平文化の「国際性」について読んで感銘を覚えたところだったので、タイミングがよかった。その本に曰く、正倉院の御物のうち、海外のものはほんの5%しかない。それにしたって、唐の皇帝からの下賜品に過ぎない。天平文化の国際性とは、文物自体にあるのではなく、海外の技術を取り入れてきた人々の実践の中にあるのだと。

そういう意味で、まさにこの展覧会は、御物そのものというより、「再現模造」を通じて当時の人々の技術を事細かに見ていくことで、その精神に迫ろうとしてきた明治以来の人々の奮闘を示していて、非常に感動的。とても良い展示だったと思う。

その後、ミッドタウンのSUSHI TOKYO TENで夕食。ここは2回目だが、出すもののわりに値段がとてもリーズナブルで、お得。今回も、こんなものまで出るのかという面白さで、楽しめた。さらに、お茶しながら『マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀(1) 神々と英雄の時代』の続きを読む。

帰宅して、Centeredでフロー状態に入り、5時間弱ほど延々と社内向けの文章を書き続ける。今日で書けるかと思ったけど、思いのほか長くなってそうはいかず。3時過ぎまでやった後、明日も早いのだからと強制的に断ち切って、寝る。