2026年6月19日
リトルKを幼稚園へ送る。
書籍企画の打ち合わせ。昨日送った目次をベースに、本全体のコンセプトや章立てのしかた、文章の書き方などについていろいろと話す。作っていったもの自体はあまり良い感じではなかったのだが、それがあったからこそ話せることはあったはずで、そういう意味ではよかっただろう。それにしても自分が、自分で作った制約にずいぶんととらわれているなあという気がした。
あれこれと文章を書いてきたつもりだったが、ふりかえってみると実用的な目的を持つものか、思うままに書いたものしか書いたことがなくて、普通にひとに何か自分の気持ちみたいなことをわかってもらおうと思って、伝えるような文章を書いたことがないことに思い至った。ましてや、それが「面白い」(いろんな意味において)ものであろうとしたことなど、考えたこともない気がする。そういうことを求められて、チャレンジングな課題だなあと思う。やってみる価値はおおいにあるだろう。
文章にしても何にしても、個人的な制作としてやっていることは自分がこれがいいと思ってやっている(もちろん、技巧が足りなくてもっとうまくできたらとは思う)ことだけで、ごく少数の趣味が合う人や近しい友人によかったといってもらうことはあっても、見知らぬ人に好意的な反応をもらったという記憶がほぼない。もちろん、ほめられればうれしく思うことはあるだろうけど、現にそういうことがなかったのだし、求めているわけでもないので、広く人々に届けようと思って書く状態がどういうことなのか、まだよくわからない。
夜は友人が制作に関わっている「演劇実験室◉万有引力」の公演「阿呆船」を観に、「座・高円寺」へ。この劇場は音響がよくて、この劇団のパフォーマンスを最もよく引き出してくれると思う。ストーリーやモチーフは、なんというか偉大なマネリスムという感じなのだが、音楽と映像による演出、役者の身体の強さにいつも驚きを感じる。存分にひたることができた。
帰りに駅前のワインを出す店で夕食。1杯目にいただいたポルトガルのオレンジワインJoao Tavares de Pina Curtimenta Rufia 2023が素晴らしい。2杯目にいただいた「胎内高原ワイン アッサンブラージュ・ブラン2024」も、日本のワインにはあまり感じたことのない複雑な香りと味わいで、とても美味しかった。このワイナリーは今後も注目していこう。3杯目のドイツのピノ・ノワールは、ねらいどおり鰻の春巻き(ってなんだ?)にぴったりで満足。
帰宅すると、リトルKが幼稚園で作った父の日のプレゼントが机に置かれていた。ありがたいことである。父を描いたと思しき絵もあり、人間らしく描かれていて、成長を感じる。「おとうさま」呼びはちょっと、とは思ったが。
今日の議論を受けて、原稿のフォーマットを修正する。次の打ち合わせまでにまずは2、3本書いてみようということになったので、週末に1本書こう。