2024年8月22日

昨日、松岡正剛氏の死去の報せが流れてきた。氏の仕事については、95年ぐらいから触れてきて、過去の業績は後追いで一部を知っているぐらいだが、ああいうふうにやれたらいいなあと憧れる(実現可能性はさておき)という意味で、ロールモデルのひとりであったと思う。

専門家からすると、部分において誤りがあったりはするのだろうけど、そういうのはあまり関係ない。編集者として知を・によってつなげるということにおいて、あれほどの成果を挙げた人というのも他にあまりなかろう。もちろん、著作家としての書籍にも感銘を覚えたものが多い。

また、「知の巨人」としての活躍ぶりについても、そういうことをできる人はそもそもあまりいないのだし、かといってかつての山崎正和ら的な政界ブレーン的な動きとも異なる形での広い影響力を発揮したというのも面白いことである(その実質については知らないが)。

先日、ピーター・バークの新訳『博学者』を購入して読み始めたのだが、自分にはそういう存在に憧れるところがある。といっても、読んだ端からすぐ忘れるし、そもそも読む量が少な過ぎて、とてもじゃないけどそうはなれないのだけど。それでも、今も憧れがある。

教養が不足しているにも関わらずその世界への未練を断ち切れない者が憧れを仮託する対象みたいことではあったのかもしれないが。そういう人は何人かいる。でもまあ別に、誰に憧れたっていいだろうし、そうありたいと思うことに何の問題もなかろうとあらためて思ったりした。